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47 王子に興味はない!

 なぁシュバルツ君この招待状どう思う?

 {どれどれ、今年7歳になった第一王子の婚約者探しのお茶会ねなるほど、ってこれなんやねん!}

なぜに関西弁?というのはいいとして、ほんとにこれ何なの。こんなの行くわけないじゃん。めんどくさい。

 {でも、断れないから行くしかないんじゃない オランジェットもいるならオランジェットと喋っているうちに終わるでしょ}

そうだよねぇ。多分オランジェットも来るだろうから喋ってようか。

 {ところでこれって原作で言うとどういうイベントなの?}

ええとねぇ、ここで原作ヒロイン、リーベの相手役になる第一王子とその婚約者ヴィオレットが婚約するイベントだよ。確か、お茶会の途中にお花摘みに行った後に王城で迷子になってしまったヴィオレットが探しに来た王子に見つけてもらって恋に落ちるイベントだね。このシーンを思い出したヴィオレットが泣きながら王子に告白して失恋するシーンは涙なしには語れない名シーンだよ。

 

 とりあえず、適当にやり過ごしながら王城でミステリアスイベントするときの下見でもしようか^^

 {賛成だねぇ^^}


 王城にやって来ましたよ!小説の聖地だよ!あ、でも聖地というならうちの屋敷もまぁ聖地みたいなものか。なんたってリーベの養家だし。

 {私が一回滅ぼしたときからもう3つくらい王家変わってんのか 時の流れは速いな}

君、なんてことしてんの?

 {悪魔の本職です 魂と引き換えに王国滅ぼしたんだよ あのときの魂は美味しかった^^}

なるほど?ちなみに今は魂とか食べたいってならないの?

 {いや、魂一つ並の魔力を一週間毎くらいで君から供給してもらってるから大丈夫}

私からそんなに摂取してるの!?

 {君の総魔力量から考えると気づかないくらい少量だから 全然大丈夫なやつだから}

あ、そうなんですか。


 王城の中の一際広い庭が見えるお茶会室でこの茶会は行われるらしい。もうバチバチしててやんなっちゃう。ほんとさー何がそんなに王子に魅力があるんだか。

 {君この小説好きだったんじゃないの?}

いや、そうだけどもうさ、リーベと恋に落ちるって分かってる人に恋する?負け確じゃん。

 {まぁそんなものか}

そんなものよ。大体喪女にそう言う機微を求めるんじゃないよ。


 「セレナ!ご機嫌よう」

 「ご機嫌ようオランジェット 今日は絶好の天気ですわね 外に出かけられないのが残念ですわ」

 「そんなこと言って、セレナは今日のお茶会が面倒なだけでしょう? 大体貴女晴れていても家の書庫で読書しているのが好きだと言っていたではありませんか」

 「バレた?」

 「バレますわよ、もう 全く貴女らしいと言えばそうですわね 欲がないと言うか何というか」

 {君が無欲? 欲望しかないだろう}

うるさいなあ。表向きはそういうキャラで売ってるんだから。

 「そう言うオランジェットはどうですの? 第一王子殿下の婚約者になることに興味があるのですか?」

 「まさか、一つ年上の私などただの賑やかしですわ 同い年の方々は気合いが入っておりますわね ですから私は貴女と話せるのを楽しみに来たのですよ それに、」

 「王城のお菓子はきっと美味しい、ですわね」

 「フフ、まあそうですわ このフロランタンとか美味しそうではなくて」

 「そうですわね 食べましょうか」


 ん?騒がしいよ?

{王子が来たんだろ あれが王子か}

ほうほう、確かに美少年だ。挿絵通りだねぇ。


 そしてお茶会は滞りなく進行していった。ん?あの子は…

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