39 両手にロリ
リューゲダンジョンでグラウを味方にしてから、私はビーネといつ出かけるかどうかを決める。あと、せっかくだからグラウもつれていって美少女と美幼女達が戯れている絵面に変更しようと思う。
買い物デート当日、熱が出た振りで、ミルトを下がらせて、「鏡複製」に私の代わりをしてもらって、私は屋敷を抜け出した。
ちなみに今日の私は少しいつもと違う。
{服装が替わっているねぇ}
そう、今日の私はいつものヴァイスの黒ドレスではなく、白地のワンピースを着用している。内側に少し覗くパニエは青色。首元までが覆われていて、細く青いボウタイと赤いブローチが彩りを与えている。黒いコルセットと、胸元の黒い切り替え生地が全体を甘くなりすぎないように締めている。髪には青いリボンと、白と青のボンネット。あっという間にそれっぽいお嬢様の完成だ。
セレナの服だとものが良すぎて目立つし、ヴァイスの服も黒すぎて悪目立ちしそうなので、この日のためにシャッテントゥルムに買ってこさせたお気に入りである。
早速ビーネとグラウと合流して出かけようか!
シュバルツ君忘れ物はないよね!
{お金は持ったかい? ハンカチ、日傘は?}
ちゃんと持ったよ。お金は魔石換金所でちゃんと換金したのを持ってるし、ハンカチも、日傘も青白ストライプでそろえたよ^^
{なら大丈夫だろう^^}
貴族の屋敷が並ぶ塀に囲まれた地区は貴族街と呼ばれていて、貴族が使う店は貴族街の商店通りに集められている。貴族と行っても爵位持ちは家に商人を呼ぶので、商店通りを使うのは主に爵位なしの従士階級や、城勤めの官僚と、たまに来る学生達だ。
貴族街は入るために貴族以外は身体検査を受ける必要があり、身分証明書の提示が必要だ。もちろん二人とも身分証明書を持っていないので私が転移で二人を入らせる予定だ。
{要は無断侵入だね}
セキュリティーが緩かったらいいのに。
{完全に泥棒か強盗の発言}
そんな手間がかかるのになぜ貴族街で買い物をするのか?それは単に品揃えの問題だ。下町の店は品数が少ないのであまり、着せ替えて楽しむことができないのだ。
{君にとっては、死活問題だろうね}
そりゃあねぇ、ビーネとグラウにいろいろ着せたいじゃん。
{さいですか}
というわけで、行ってみよう!二人を転移で貴族街の人目のないところへ連れて行き、そこから商店通りへ連れて行く。
「ありがとう、ヴァイス 楽しみだよ」
ああ。ビーネのこの台詞を聞くために私は生きていたのかもしれない。
{大袈裟な、はぁ}
「あ、あの、ありがとう…なのです ヴァイスさん」
はぅ。こっちも威力が高い。上目遣いは反則だ。
「ヴァイスでいいわ それに貴女たちはあまり服を持っていないでしょう 今日は買い物に付き合うわ」
たくさん買おうねぇ^^お金なら大量にあるし、持てなくなっても空間魔術で収納できるからねぇ。両手にロリ状態をこれくらいで満喫できるなら安いものよ。
{変態貢ぎ根性持ち…というか君も本来はロリだろ}
私もロリ化したらロリ3人になって店の人が店に入れてくれないでしょ。保護者どこ?ってなっちゃう。それにヴァイス=セレナだと話してないから。それを明かすのはまだ早いでしょ。
{それはそうだねぇ}
後書き失礼します。
最近、物語シリーズの新作アニメが楽しみでモンスターシーズンを見返したりしている作者です。
話は変わりますが文ストの中で私の好きなキャラなんだと思います?(唐突)いっぱいいるんですけど今日はこの人を紹介させてください。
そう、虫くぅぅぅぅん!小栗虫太郎(文スト)ですぅぅ!ああ、大切な人のためなら悪役になれる虫君がてぇてぇ。物奇組のなんと素晴らしいことか^^
そんなことを思うにつれて自分の書いている主人公が欲望に忠実過ぎて作品の意義を疑い始めてしまう今日この頃。
まぁ、この作品はギャグなので頭を緩めて気楽に読んでください。(なんとか後書きらしい結論につながってよかった)