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3 謎の美少女プレイとは

 朝食を終えて、部屋に戻ってきた私はミルトに尋ねた。

 「図書室に行っていいかしら?」

 「よろしいですが、昼には一度出るとお約束いただけますか?」

 「ええわかっているわ」

記憶を取り戻す前の私も前世の私と同じく、本が好きだったので、図書室に行っては子供用の本を何度も読み返していたのだ。しかし夢中になりすぎて、メイドの声を聞き流し、昼食を抜こうとしたことは母に、大変怒られた。それ以来、ミルトに毎回念を押されているのだ。


 ナロウ公爵家の図書室は、2階建て、15万冊の蔵書を誇る。要は、天国。


 「はぁぁぁ  たまらない。」

思い切っり本の匂いを吸い込むと幸せがあふれていく。そう、図書館に来た私は、この世界について、情報収集をしようと思ったのだ。とりあえず読めるとこから読もっと。


 「…..お嬢様、お嬢様!もう昼でございます。昼食をお取りください」

ミルトに本を奪われた。

 「ひどい」

 「ひどくなどございません 約束、いたしましたね?」

 「わかっているわ 言ってみただけ」

それにしても時間がたつのが早い。まだ2冊しか目を通せていないのに。この調子だと、全冊読み切るのに、どれだけかかるのやら。


 昼食をとりながらわかったことを整理する。

 


 まずはこの世界の階級事情についてだ。貴族とは、魔力を持ち、魔力の放出器官を持つ人々のことだ。平民は、魔力が少なく、放出器官も持たない。そんなわけで、基本的に魔術を使えるのは、貴族だけだ。そして、魔術を使えるからこそ、貴族は統治者でいられる。大地を魔力で満たさないと、植物は育たないし、魔物の脅威に対抗できるのも、魔術だ。


 そして、貴族を階級付けするのが、爵位だ。ひとくくりに貴族と言ってもピンからキリまである, 上は公爵、下は男爵の公侯伯子男の5階級だ。また、爵位のない貴族もいる。どこかの貴族家にメイドや執事、家庭教師として勤めていることが多い。まああれだ従士も貴族の一部ということだ。


 大体こんなところだろう。次は魔術についてだ。

図書室を探索していて思ったのだが、魔術についての本が多い。それはもう膨大な量だ。3分の2くらい魔術関連の本だ。これで、謎の美少女プレイができるね。


 説明しよう「謎の美少女プレイ」とは、私の異世界満喫計画のことだ。これの説明のためには二次創作世界の死亡フラグの話が必要だ。


 死亡フラグをを主に3パターンに分けてみた。 

 1,闇組織との関わり→闇組織を潰したら問題なし

 2,魔王に殺される→魔王に関わらないか、魔王の復活を防止、無理なら主人公にたくすしかない

 3,夢主をかばって死亡→かばった程度で死ななければいい

1や3の死亡フラグは、強くなれば折れると気づいたのだ。「よし,魔術を覚えよう」となるのは当然の流れだ。


 そして謎の美少女プレイに話を戻そう。美少女が圧倒的な力で立ち回る。夢しかない。しかも謎めくことでミステリアス属性を手に入れられる。この小説にミステリアス属性持ちの枠はない、つまり私がミステリアス属性を摂取しようと思うなら、私がミステリアス属性持ちになって謎の美少女を地産地消すればいいのだ。計画が完璧過ぎて我ながら背筋が震えるねぇ。


 というわけで,魔術を覚えていこうと思う。美少女なら魔術が使えるはず。(ド偏見)


そして部屋に戻った私は初級魔導書を手に取った。

このあたりからセレナの性格が露呈していきます。

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