20 男の娘が目覚めたらしい
ふう、そろそろ帰らないとだねぇ。夜が明けたらミルトが部屋に起こしに来るはずだもん。帰ってしまえばミッションコンプリート!転移!!
部屋に着いたしそれじゃあ寝ようか、もう疲れたからねぇ。お休み。
「おはようございますお嬢様」
「おはよう、ミルト」
さて、私は今日も今日とてセレナとして生きていくよ。
私たちは、後10日も滞在したら、ムレン領を出て、王都に戻ることになっている。だからその前にもう一度ライヒトとあっておきたい。これからのこととか話し合いたいしねぇ。
{本音は?}
男の娘ちゃんに会いたいんだねぇ^^
{そんなとこだと思ったよ}
ムレン伯爵領に来て、3日目の午後に、ライヒトから連絡が入った。例の男の娘ちゃんが目覚めたらしい。会いに行くしかないね。さすがに今は抜け出せないから夜になったら行こうか。
夜になったねぇ^^さ、男の娘ちゃんに会いにいくよ~^^
{テンションが高いねぇ}
仕方ないことだね。
私が半壊させた地下の拠点で、私は男の娘ちゃんと向き合っていた。説明はライヒトから受けているらしく、おとなしい。
「私はヴァイス。これからよろしくお願いするわ」
「僕はビーネ 13歳だ よろしく」
うんうんいいねぇ。今美少女を間近に感じているよ^^
{君、今私の目には君がものすごく変態に映っているんだが}
君の目が悪いんじゃないかい?
「貴方は女性になりたいかしら?もし貴方がそれを望むなら望みを叶えましょう その代わり、私の手足として、働いてほしいのよ」
「女の子になれるの?」
「ええ、もちろん ただし対価は払ってもらうわ」
「あなたの言う通りに働けば、僕でも女の子になれるんだね? ならば逆らう理由はないと思う」
よっし、男の娘ちゃんことビーネを部下にゲットしたぜ!
{ところで、どうやって性別を変えるつもりなんだい?}
それは君がなんとかしてくれるんだろう?
{私任せかい… まあいい、しばらく時間をくれたら開発しておくよ}
ありがとう相棒^^
「少し、時間をちょうだい 次会うときまでに準備を整えるわ」
「分かった ありがとう ヴァイス様」
「堅苦しくしないでいいからヴァイスで構わないわ」
「了解 ヴァイス(ニコッ)」
ふぉー!!ビーネにヴァイスって呼ばれた!!響きが最高だよ^^
{自分以外から美少女成分を補給できて元気そうだねぇ…}
まあね。
その後ライヒトに事務連絡をして部屋に帰ってきた。シャッテントゥルムは受ける依頼をこちらに確認させる、私は、彼らに居場所を与える。そういう契約に落ち着いた。もちろん私の命に従って行動してくれるらしい。とりあえず、不用意に姿を見せず、証拠を残すなと厳命しておいた。これで、ひとまず安心したい。
登場人物・語句の語源
ビーネ ミツバチ