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160 みんな仲良しなのだ!

 「主ぃ? そこの悪魔公が主つくって恭しく仕えるような殊勝なタイプには見えないんだがな」


 ……そこのウルフよく分かってんじゃねぇか。確かにシュバルツはそんなタイプではない。好きさえあれば寄生主たる私を押し倒そうとしてくる巫山戯たやつだ。

 {え?やだなあそんなに褒められたら照れちゃう^^}

耳鼻科行ってこいや。

 〈そうだぞ、シュバルツ、相手のことはちゃんと尊重するのだ こういうのは手順と合意が大事だぞ 押し倒すのはちゃんと段階を踏んでお付き合いをして、意思を確認してからだな〉

 何かロリコンが脳内の治安を保ってる……

 {良いこと言ってるのにロリコンであるというそれだけで打ち消されていく威厳(笑)}

 〈うるしゃいのだっ><〉

そこ!急に幼女になるんじゃない。ていうか2号のせいで話が入ってこないんだが。


 「……まあ、そうね シュバルツは契約相手と言ったところかしら」


 「そんなにつれないことを言わなくてもいいだろう?私たちの仲じゃないか」


 「へぇ、そこの靄に只人を愛する感性があったとはの……意外なことよの」


 何かボロクソに言われてますよシュバルツさんや。

 {此奴らに何か言われたとて私の愛は揺るがないが?}

揺るいでも良いんだよ?その方が愛情再確認イベントが出来るから。

 {成る程、期間限定イベント「愛の試練」か バレンタイン辺りに実装しても良いな}

ねぇ、直ぐソシャゲにするのいい加減に辞めな。スベってるから。

 {別に受けを狙ってはいないんだが……}

え?

 {え?}


 「酷い言いようだな、まあお前らに分からなくても仕方ないか」


 お?シュバルツ?煽るんじゃない。自己紹介中だぞ?

 〈煽られて煽り返さないのは我々の流儀に反するので無理だ〉

だそうですよ。


 「は?」


 ほらぁ、キレたよ?このウルフ。如何すんのさ。


 「さっきから黙ってればあること無いこと言いやがって 舐めた態度を取るならこっちにも考えがあるが?」


 「はぁ、傲慢 貴方はいささか短気に過ぎますよ 少しは我慢というものを覚えては?」


 「は?嫉妬、お前おびえてんのか?道化のくせして虚勢すら張れないと?」


 「ほう、貴方 今日こそどちらが上か決めて差し上げましょうか?」


 ん?こっちを放置して仲間割れしないでくれるかな?あ、でも分かったことがある。あの美脚黒髪ウルフヘアが傲慢って呼ばれてて、あの白髪ショート(?)の右目隠し奇術師が嫉妬って呼ばれてるんだ。んで、あの黒髪ウェーブヘアお姉さんが色欲だ。よしよし、分かってきたぞ。キャラが分かってきたぞ。


 あと一人いるけどあの双つ角の白髪さんは?あの子誰?名前は?

 {さっき憤怒って呼ばれてなかった?}

あ、何か分かってきたぞ。此奴らの名付け七つの大罪か。成る程ね。痛いな。他称ならともかく自称は痛い。

 {だろ、そういう所が嫌なんだよ}

 〈同じくそういう所が嫌なんだよ〉

……大体君たちの考えることが分かってきたよ。


 「……仲間割れとは巫山戯た真似をするのね そんなことで私たちに挑むつもりかしら?」


 とりあえず煽る。

 {君、人のこと言えないよな……}

 〈むしろ煽りに関しては主の方が積極的では?〉

うるちゃいのだ!

 〈ロリですか! ありがたい^^〉

 {チョロいな 別世界の私ながらチョロすぎて不安だ 敵が幼女だったらこいつ如何するんだろう……}

幼女なら仕方ないな。救済イベント発動して光堕ち目指していくさ^^

 {君もそっち側の人間か!? まあ、幼き命しか勝たんな^^}

そう言う君だって、ね^^

 {ね^^}

 〈みーんな仲良しなの!〉

ねーっ!

 {ねーっ!}


 みんな仲良し幼女だね^^


 

 

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