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150 既視感召喚

 お、おいシュバルツ君。何が起きているのやら分からないんだが!?

 {私もだよ!さっぱりなんだが!?}

旧校舎で召喚イベントなんて原作には無かったぞ!

 {ん?この魔力……わ、私か!?}

は?どういうことだよ!君が如何したんだ!?

 {全く現状が把握できないけど、私に近い雰囲気というかほぼ同質の何かがやって来る 警戒を怠るな!}


 了解!美少女の輝きで高まった今、進化した謎の美少女を見せてやる!何でも良いからどんとこい!

 {ああ、君のおかげで心に余裕が出てきたよ ふむ、召喚か}

何か分かったことがあるのかい!?


 {いや、これはSR「悪魔召喚 シュバルツ」を実装すべきだと思ってね}

って、ソシャゲかよ!余裕取り戻しすぎだろ!何か有益な情報あるかと期待しちゃったじゃん!


 {SSRで「天才学者 ヴァイス」を実装しようねぇ^^ 自らの野望のために悪魔を召喚する術を研究する天才学者ヴァイス、そんな彼女がついに召喚に成功したのは悪魔公で!?いま、学者と悪魔の甘々な日々が始まる!とか如何かな?}

もうストーリーが組み上がっている?!シュバルツ…恐ろしい子。SSR「天才学者 ヴァイス」は白衣に眼鏡でタイトスカートに黒タイツ。ここは譲れないね。


 {配布SRで「在りし日の思い出 ヴァイス」を実装しなくては……絶望し野望を抱く前の無垢な幼女、白いカントリー調ワンピースのロリは必須だと思うんだ}

素晴らしいね!A級限定スキン、「稚い姿」で水色スモッグに黄色い帽子、赤い名札に着せ替えも出来るようにしよう^^そして、絶望イベとの落差でプレイヤーを曇らせるんだ!


 脳内は巫山戯散らかしているが警戒は怠らない。部屋に異常が起きないか見守っていると部屋の隅にあった魔法陣から光が溢れ出して黒い靄が出てきた。え、初めて君に会ったときとまんま同じなんだが。

 {……既視感しか無い}


 よく分からんけどあのときもいきなり襲われたよな……でもまあ今回も襲われるとは限らんし……


 やっぱ襲ってきたぁぁぁ!

 {私が許可する、やっちまえ!}

おう、いっけぇ!


 「貴方は私と敵対することを選んだ ……なら容赦はしない」


 鎌で光線を次々と生み出しながら靄を切り裂く。そして、鎖を出して靄を拘束しようとするがそこは靄、スルリとすり抜けられる。だが、そんなことで諦めるわけが無い。


 靄が此方に向かって闇を放出するがその全てをシュバルツ君が弾き返す。私はその隙に本体の靄に鎌を振るい続ける。

 

 「そんな攻撃では(美少女の)輝きには届かないわ」


 「「絶望を教えてあげる」」


 二人で声を揃えられるのが双子形態のおすすめポイントだよねぇ。

 {謎めきも2倍^^良いこと尽くめだねぇ}


 二人で同時に月攻撃を発射。靄がぱんっとはじけ飛んだ。

 


 やったか?

 {いや、反応を感じる あの人形からだ 多分あの中にいる}

 何だと?美少女の中に逃げ込んだのか……

 {如何する?いかに得体の知れないものといえど美少女(の人形)を宿主とするならそれはほぼ美少女では?}

その通り、さて、審議が必要だねぇ。とりあえず何者か聞いてみるか。

 {そうだね}

 〈私は悪魔公だ お前らこそ何者だ? 私を下すなどただ者では無かろう? 何よりそこの片方から私と非常に近いものを感じる?どうなっている?〉


 おい、何か既視感。会話に急に割り込んできたぞ!

 {……はぁ、とりあえず聞こうか 誰が悪魔公だって? 悪魔公は私だ 偽物の分際でよくもそんなことを宣うな?}

 〈は?偽物は其方であろう?私は正しく悪魔公だ〉

ひぇぇ、何か悪魔公が二人いるよぉぉぉ。もう何がどうなっているのかさっぱりなんだけど!?

 

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