146 白い部屋?
「魔王教壊滅事件? ああ、そう言えばそんなこともあったわね」
内心の混乱と動揺を悟られないように私は肯定だけを示してその場を立ち去る。
って、シュバルツ君、ここからどうやって出るんだい!?それに、エリサ先輩達も帰してあげないと!
{大丈夫さ そこは私に考えがある^^}
「さて、行こうか相棒 彼らに構っている暇は今の我々には無い、のだろう?」
「貴女、まだ私に止められたこと怒っているの?」
「真逆、君の判断に間違いは無いよ」
{嘘だね 判断間違えまくってきたけど何か脳筋的パワーで何とかしてきただけだよね}
そんな風に言わないで。泣いちゃうから。
幅に広い大階段を登りきったところで足を止める。
「閉じろ」
何処から取り出したのやらここに入るときに使った金の鍵を握ったシュバルツ君は囁いた。それによって空間が閉じる。次の瞬間私たちは元いた100層に、そして、アブソリュートスローンの面々の姿は消えていた。
{彼らも彼らで元いたところに戻ったんだよ さあ、続きだ 隠し部屋に行って続きだよ^^}
いぇい。
さてと、次は隠し部屋に行くんだったけ?
{そうそう、隠し部屋さ^^確かあそこの角を曲がってブロックを押したら開く、はず……}
ていっ。あ、開いた。って、おぉぉぉ!!!し、白い部屋だぁぁぁ!!!
{そうなのだよ ここは『白い部屋』こと同人誌おなじみの『○○しないと出られない部屋』だぁぁ!と言うことで、お題カモン!}
ふぉぉ!テンション上がってきた^^で、お題は?
「お題:カバディをしろ」
「「は???」」
「えぇっと?カバディって何さ?」
「そうだよっ!折角キスしないと出られない部屋とかそういうのを求めてきたのにっ!」
おい、シュバルツ、狙いはそれか。
{そうだよ!もっと、こう、えちえちでイチャイチャ出来るコンテンツを求めていたのにぃぃぃぃ!!!カバディをしろ!?色気もへったくれも無いじゃないか!もう、いやぁぁぁ!}
えいっ、ちゅどーん。シュバルツ君が鎌を振り抜いて攻撃を放ったことで隠し部屋は見事に大破した。
「さて、帰ろうか こんな所に長居しても仕方ないからね」
おい、指グッ、じゃないんだよ。サムズアップしないで。ダンジョン壊しちゃって良いの!?一応これ、学園のものってことになってるんだけど?
{あ…ま、まあまあダンジョン破壊は私だけの専売特許じゃないし?むしろ君の方が先にしちゃってるというか?私は参考にさせて貰っただけだから?}
うぐぅ、実績が……初めて君に会ったときに『月攻撃』でダンジョンの壁をぶち抜いた思い出が……
{懐かしいねぇ……}
遥か遠い記憶の彼方だな。
そう言えば結局カバディって何?
{どれどれ……『「鬼ごっこ」に例えられることが多い、7対7で行うインド発祥のチームスポーツ。 野球のように攻守を入れ替えてプレーする。 道具を一切使わず、攻撃時に「カバディ」と呟き続けるのが大きな特徴である。 攻撃側が相手コートに入って守備選手にタッチすることで得点することができ、試合終了時に点数の多いチームが勝利となる。(https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/kabaddi/about/ 2024/10/08)』らしいよ}
へぇ……心底興味ない。というか、最低でも14人必要なゲームってことでしょ?二人で如何しろと?
{止めろそれを言うな というか急に正論言わないでくれる?調子が狂うから}
いや、調子狂わせてたのはそっちじゃん。さっきまで君が散々自分の欲望に支配されていたの覚えてる?
{あれは美少女探求の一環だから良いの!}
……セーフ。むしろもっとやれください。
{今日も今日とて司法はチョロいな^^}