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143 手遅れの末期

投稿再開します。

 「私がどいてと言われておとなしく君の上から退く様に見えるかい?」

見えん。

 「……見えないわね それを言うなら私とて貴女におとなしく貪られる様に見えるかしら」

すると、シュバルツ君は鬱蒼と婀娜めいた笑みを浮かべた。

 「見えるよ 私としては君の意に沿わないことをしているつもりはないからね」

……意に沿うとは?辞書で意味を引き直してきた方がいいんじゃ無い?


 「意に沿わないことをしているつもりは無い、だ何てどの口が言うのかしらね」

 「この口だね そういう君こそ随分と生意気な口をきくようになったじゃないか」

そう言ったシュバルツ君にまた唇を塞がれた。

 「んっ! 随分っ、と余裕がない、のねっ 私、性急なのは嫌いなのだけれど」

 「余裕がないのは君の方じゃない? ほら、君の目はこんなに期待に染まっている」

シュバルツの自身と同じ青い瞳に映っていたのは余裕のに表情でシュバルツを求める美少女もとい私だった。確かにこれは我ながらそそる表情をしている。貪られているはずなのにどこか煽るような余裕を湛えつつも適度な快感に表情を変化させている。完全な受けではない辺りに謎の美少女として振る舞ってきたことが見受けられるね。

 {納得してるよ、こいつ…}

え、だって私すっごいいい感じに受け顔晒してるんだもん。

 {……自分で自分の顔を受け顔って言ってる(引)} 

だって、事実じゃない。


 そんな会話を交わしている間にも空中に固定していたカメラは我々の姿を写真に残してくれているようだ。この辺で監督から指示が入り始めた。


 {あ、そう その辺でドSな笑み入れて^^ そうそう、いい感じ}

お、おう。


 {そこで脚の間にいる私を太ももで挟んで首絞めしてくれ}

え、え?分かった。


 {シュバルツが貪っているはずなのに受け顔じみたものを晒すのはシュバルツもなのだよ そして、嫌がりながらもドSな所があるヴァイスに苛められるのを嬉々として受け入れるシュバルツと言うのも良いよね^^}




 ……それ、めっちゃ良いねぇ!!!Mっ気のある攻め、Sっ気のある受けというのも性癖なんだよね^^

 {性癖は歩み寄り^^みんなで作るものさ^^}

イエーイ!性癖の大博覧会たるコミケに向けて頑張ろうね^^

 {ああ、頑張ろう! まあ、この世界にコミケはないけど}

あ…


 だが、無いなら作ればいい。我々はこれまでもそうしてきただろう!文化祭で一人コミケを開き皆の脳を美少女で焼くぞ!

 {おー!}

気合いが入るねぇ^^


 {と言うわけでもう一回ドS顔よろしく 私は覆い被さってるのに受け顔を晒すから、良い感じに罵倒も付けてくれる? やっぱ罵られるとゾクゾクする}



 ……相棒の変態度が高い。

 {やだなぁ、そんなに褒めても何も出ないよ^^}

え、褒めてないんだけど(引)…如何しようもないなこいつ。耳鼻科の受診をお勧めするよ?

 {悪いけど、そういうのもクル}

……これは手遅れの末期だ。精神科に行け。いや、どんな名医でもこれは直せないか…

 


 


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