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141 重力魔術の有用性

 回転。一閃、また飛び込んで一閃。斬撃で攻撃を相殺。鎌からグラビティオペレーションで作ったブラックホールをぶっ放す。何百、何千と放たれるブレスをブラックホールが呑み込んでいく。


 ダンジョン内がボロボロになる。 かろうじて残ったであろう石の柱を引っこ抜いて、重力の負荷を掛けて飛竜に向かって弾丸代わりにぶっ放す。


 戦い続けて30分はたっただろうか。互いに疲労が蓄積している。ふと、視線が合った。刹那、私は飛んだ。

 「グラビティオペレーション!負荷100倍!」

鎌に掛けた負荷を増大させて竜全般の弱点、逆鱗に突き立てる。必死に振り落とそうと飛竜はもがくが100倍にまで増大した負荷と私の意地が飛竜を逃すわけがない。




 結果。勝ちました。


 さて、散々煽ってくれたシュバルツさんや、わかってんな?

 {え、嘘、勝っちゃったよ?肉弾戦?かどうかは分からんけど勝っちゃったよ?え、やば、どうしよ 正直勝率は5分5分かと思ってたわ 狂戦士形態なら100%いけたけど え?グラビティオペレーションが有能すぎる 気が付かんかったんだが}

こいつ、重力魔術の有用性に気が付いてないだと…

 {いや、だってちょっと攻撃が重くなるくらいだと思ってたんだもん!}

舐めんなよ重力使い!重力から地上のあらゆる生物は逃れられないんだよ!


 …と言うことは、作中屈指の強キャラになる可能性をあの堕天使秘めてたのか。

 {あの堕天使が重力の有用性に気が付いていたらとんでもないことになっていたかもね}

だよね?なんであれ使いこなせてなかったんだろ。

 {そりゃあ、現代知識の有無でしょう そもそもこの世界に重力という概念は発見されていない}

じゃあ、なんでこの魔術あるの?

 {それは重力の概念が発見されていないだけで重力自体はあるからでしょ}

成る程?


 {ま、一つ目の撮影ポイント確保~! 古の間行くよ!}

お、おう。


 で、どうやっていくの?

 {飛竜のいたところに鍵が落ちてない?}

あ、あった。古びた金の鍵だ。

 {それを使用するんだよ}

扉は?

 {無いよ 鍵だけ}

うん、理屈がわかんない。だが、とりあえず開け~って念じてみる。その瞬間光に呑み込まれて私は大広間に転移していた。


 人気の無い真っ暗な広間。硬質な石畳の奥、硝子張りの壁越しに星空が見えた。所々に草が生えていて石畳に割れ目が走っている。灰色の柱には蔦が絡み、幅の広い大階段は所々崩れかかっていた。この廃墟感がたまらない。

 {期待通りの雰囲気だね^^ 良い感じの退廃っぷりだ}

よし、撮影行くか!

 {ふふっ 楽しみだねぇ^^}

 

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