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13 密談

 おお、ここにさっきの危ないやつがいるのか。私はシュバルツに教えてもらった扉の前にいた。もうここまで来たなら中で何をしてるか見てみたいねぇ。魔力探知の精度を上げまくったらわかるかなぁ?


 魔力探知っと、おお、聞こえるねぇ

 {君、それは盗聴と言わないかい?}

細かいことは気にするな。大事なのは、暇つぶしだ。

 {パーティーを暇と言っている君に公爵令嬢、いや、貴族は向いていないんじゃないかい?}

そりゃあ前世は身分のない国の一般庶民してたからねぇ。適性があったら逆に驚かないかい?

 {たしかにそうだねぇ}

納得してくれたようで何よりだね。


 ところ何を話しているんだろうねぇ?

 「…..だから、…..の暗殺を頼みたいのです」

へ?暗殺?

 「分かった その依頼、我がムレン伯爵家が仲介しよう」

ムレン伯爵ってここの領主じゃん。

 「入りたまえ 紹介しよう この者は我が伯爵家と懇意にしている暗殺ギルドだ」

出た、闇組織。何かやばい話してるぞ。これどーすんの?

 {とりあえず最後まで聞いてみようじゃないか 今のところバレてないし大丈夫だろう}

そうだねぇ。ここまで聞いたら最後まで聞いてみたいねぇ。


 「実は我がクルム子爵家には仇敵の子爵家がいるのですが、今度その子爵が、新しい街道を整備して、東の山脈を通る貿易路を開拓しようとしているのです 我が領にも街道はあるのですが、東の山脈を通る街道ができると遠回りになる我が領の街道を使う商人は減るでしょう」

 「確かにおっしゃるとおりですな」


 「もし、仇敵の子爵家、いえ、はっきり言いましょう ファイント子爵領に、街道が整備されたら、我が子爵領は衰退するでしょう そのためファイント子爵令息の暗殺を頼みたいのです」

 「ファイント子爵家には子が一人しかいない、その弱みを突いて、子爵家の存続を怪しくさせることで、街道整備に協力している各家の動揺を誘い、計画を頓挫させたい、ということですな」

 「ええ、その通りです 私は昔からファイント子爵家には負けるなと言われてきました 父だってそうです ファイント子爵家に勝利することが我らの最重要課題なのです」


 「頼めますか? 、ムレン伯爵」

 「もちろんです それに我が家の行動はナロウ公爵家も把握されていらっしゃいます」

 「それは…..大変心強いですね ナロウ公爵家が後ろにいるなら安心です」

うん1回待って、いつうちの家が暗殺ギルドに関わることを認めた?認めてないよね、父はそう言うことはしないし。母も闇組織と関わりなんてないよ?


 あ、もしかして、悪役令嬢の二次創作の世界線?そういうこと?確か悪役令嬢ものなら闇組織(原作にない)との関わりを暴露されてナロウ公爵家、没落してたな。え、死亡フラグじゃん。折るっきゃないね^^


 というわけでこいつらまだ密談しているけど私たちは撤収するよ。謎の美少女プレイチャンスがキター!!!!^^


登場人物・語句の語源

クルム 曲がった

ファイント 敵

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