116 自己紹介はテンプレートと共に
今回短いです。
自己紹介イベが来ましたねぇ。教室に移動して指定の席に着く。具体的に言うと教室の左後ろから成績順。Aクラス1位の私は左一番後ろである。
「生徒諸君、入学おめでとう 私は魔術基礎の教科担当でこの学年のAクラスの担任のレオンハルト・マーガトロイドだ」
そう言った男は背中まで伸びたアッシュグレーの髪を濃紅の紐で一つに縛っていて、同じ濃紅の理知的な瞳が光を反射した。白いフリルシャツにベスト、黒いジャケットを羽織った姿が様になる文句なしの美形だ。
{あっ、性癖に刺さる格好だ…}
片側一房だけ細い三つ編みとか性癖にぶっ刺しにきてる。というか腰高い。イケメンかよ。
{というよりクール系インテリ美形だな 眼福}
ああ、同僚にわんこ系男子かお色気系イケメンを配置して(M/M)な展開を期待。こいつは受けと予想する。
{同じく受け予想で 腐向け展開を全裸待機します}
服着ろ。せめて正座待機で。
{もはや会話が支部のタグ欄なんよ}
わかりみが深い。
{リボンとか咥えて髪くくって欲しいね}
分かるわぁ。2次元の髪ゴムを咥えて髪をくくるエプロン男子に萌え、さらされた白いうなじに興奮する攻めを書きまくった前世だった。受けにそんな動作を何度もさせた。あぁ、また書こうかな?
{ははっ、わかりみが深すぎるな 是非書くべきだね}
うん。書こう^^
「それでは各自自己紹介を 名前、趣味などを言ってくれたらいい」
指針を示してくれる所好感度高いよ^^
{自己紹介って何を言えばいいのかすっごく迷うもんね}
「では首席から」
…この先生自己紹介しないと生徒のこと名前ですら呼ばないんだね。
「ナロウ公爵家長女のセレナ・ナロウと申します 趣味は読書です これからどうぞよろしくお願いいたしますね」
アルカイックスマイルと共に礼をすれば完璧である。
「では次」
あ、そういう愛想ない感じでやっていくんですね。まぁ、それくらいの方がギャップ萌えというものを開拓する余地があるから良いよね。
{何処までも前向きだな…まあ、よくわかるけどね☆}
「ゲレールター公爵家長男のカルド・ゲレールターだ 趣味は魔導書を読むこと これからよろしく頼む」
ふむ。私の自己紹介をテンプレートにしてアレンジ加えてきたな。
{異世界だろうと何処だろうとクラス替え後の自己紹介は同じか}
同じだねぇ。
こうして粛々と自己紹介イベントがこなされていく中私はひたすら美少女を観察したり、シュバルツ君と受け攻め判定に興じたのだった。
{流れるような判定が大変楽しかったです}
…あ、そういえばネットの海の中には判定垢を運営していらっしゃる方もいたわ。あらゆるアニメ、漫画のcp攻め受けを毎話更新されるごとに大変深い自己解釈を交じえながら紹介してくれたよ。
{そうかい…矢っ張り君は前世が懐かしいかい? 戻りたいと思うのかい?}
いや、私は君に会えたし、謎の美少女プレイのためにこの世界で頑張るよ?というか前世で欲しかったものは今世、この場所で手に入れるよ!
後書き失礼します。
うなじが好きな作者です。
白いうなじに鬱血痕は定番ネタ。ゆるく羽織ったシャツの鎖骨あたりに覗く鬱血痕はいつ見ても好き。
チョーカーとか付けてたらもっと興奮する。ギリギリのラインを見極めて隠れるように痕付けて欲しい。
あ、攻めが受けに噛みつくなら喉元にして欲しい。
でも首から肩のラインにもカプリと噛みついて欲しい。絶対色気エグい。
あァ、性癖の伝道師になりたいな…