114 歓迎会2
「あの、サントス伯爵令嬢 質問なのですが城取りクランとは何なのですか?」
オランジェットが私たちに代わって質問をしてくれた。まあ、知ってるけどね。城取りは原作でも出てきたし。
「エリサでいいわよ えぇっと城取りクランについてだったわね この学園には城取りという競技があるのを知っているかしら」
説明しよう。城取りとは立体陣取りゲームである。六角形のマス目が敷き詰められたフィールド上にある城を複数チームで取り合う競技だ。魔術、魔術具使用可で戦う。
「はい」
「城取りクランは城取りの戦術を研究し、共に城取りを戦うクランよ 城取りは個人戦もあるけれど、チーム戦もあるから学年を超えてパーティーを組む為にクランに所属するのをおすすめしているわ」
「そう、私も一応技術者枠でアブソリュートスローンに所属しているよ」
アミーカ先輩もなのか。
「そして、アブソリュートスローンは学内の城取りクランランキング1位なのだよ!」
えへんという効果音でも聞こえてきそうにアミーカ先輩は胸を張った。
「学内1位なのですか!?凄いです!」
オランジェットが驚いている。
「そういえば君たちは入学試験は如何だったんだい?実技はどちらを専攻したのかは大きな違いだ」
それは本当にそうなのよ。
「3人とも魔術専攻ですね」
カルドが答えてくれた。
「おぉ、何の魔術を披露したんだい?毎年新入生にこれを聞くのが好きなんだよ」
「それは私も興味があるわ 1年生首席と次席、三席の披露した魔術ですものね」
あ、矢っ張り私たち首席、次席、三席なんだ。
「私は九電撃でしたね」
「「…そ、それは凄い(わ)ね」」
「その年で上級魔術か…いやぁ、驚いたよおとなしいお姫様かと思ったら矢っ張り首席は伊達じゃないねぇ ん、次席の君は?」
「私ですか 私は竜巻×3でした」
「君も凄いな…中級魔術の中でも竜巻は使い手が少ないからね 攪乱にも向いてるし多くのクランから誘いが来そうだね 君は後衛魔術師タイプかい?」
確かにカルドは後衛っぽいよね。
{つい最近まで体を動かすのもままならなかったことを考えると前衛は無理だろうね}
「そうですね自分には後衛魔術師が向いていると思います それで遠距離攻撃系を想定しています セレナは前衛かい?」
「ええ、一応前衛志望ですわ それもアタッカーを想定していますの」
「それじゃあ最後君は?」
「私は氷球×20を披露いたしましたわ」
「オランジェットはコントロールが特に上手でしたわね」
「ああ、そうだったな あれは感嘆した」
カルドも褒めている。
「それはそれは…君は何役志望なんだい?」
「私も後衛攻撃系ですね 魔術で作った球体での射撃が得意なので」
この世界って銃ある?あったらガンナーとか向いてそう。
{あぁ…一応あるにはあるけど反動が凄いからあんまり浸透してないね 魔銃なら本当にごくごく稀にダンジョンの宝箱から出るよ}
なるほどねぇ。原作には銃キャラいなかったからさいないかと思ってたよ。
{普段は優しいしっかり者、銃を手にすれば冷酷無比な百発百中ガンナー うんいい。}
勝手にキャラを捏造するな!良いのは認めるけど^^あ、参謀だったらなお良い^^
{わかりみがマリアナ海溝よりも深い}
そうやって色々とお話をしていたら時間はあっという間に過ぎていった。