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111 脱げばいいってもんじゃない

 「明日の夕方、貴賓棟の談話室で歓迎会が行われるから、準備しろって連絡が来た」

この無愛想な喋り方はビーネだね。


 「あのっ、それじゃあ、歓迎会の服はど、どれに?」

つっかえつっかえ話しかけてくるのはグラウ。

 

 「制服ではいけないのかしら?面倒ね」

 「制服だと舐められるのでそこは…制服以外を、き、着てください」

ですよね。貴族なんてことあるごとに着替えて衣装にかかった経費が家の財力を物語るのだ。ここで制服を着ようものなら舐められるのは必至だろう。


 「分かってるわ 一寸言ってみただけよ」

 「その割にはなかなか本気のように聞こえましたぁ…」

ギクッ。バレてる。


 「それじゃあ、そこの青い脛丈のAラインのワンピースにするわ」

 「いや、貴女の衣装は大体青いでしょう…」

 「ど、どの青い服のことでしゅかっ?」

ビーネに呆れられ、グラウは安定の噛みを見せた。


 「ロールカラーにリボンがついている幅が太いプリーツスカートのワンピースよ 青と言うより紺かしら タックに細リボンがついているはずね」

 「こ、これですか?」

グラウが指さしたワンピースをビーネがクローゼットから取り出す。

 「ええ、そうよ あとは合わせる装身具を選ばないといけないわね その辺の箱を開けてくれる?」


 ああ、面倒だ。

 {でも、手を抜けないからやるしか無いだろ ファイト^^}

…何か無性にイラッときた。もう面倒だから君が選んでくれる?

 {いいよ そこの薄青のショールと銀のチョーカー、髪はハーフアップが良いかな ワンピースとそろいの刺繍が入った青いリボンを付けようか^^靴はそこの足首にリボンをあしらったハイヒールね}


 そのまま指示した。君、凄いね。

 {最近、君を飾り付けて食いたいと思ってるからね^^}

ん?ん?ん?


 {ふふっ、そういえば、男が女性に服を送る意味は知ってる?}

…脱がせたい、でしょ?同人誌を書くときに大変よく使ったネタです。もれなくというほどでもないけど8割方R18…っえ?ちょ、君?

 {私には性別が無いから厳密には違うし、その服私が贈った訳でもないから適応されないよ^^剥かないから安心してくれたまえ}


 おい、悪質な揶揄い方をするんじゃないよ!紛らわしいわっ!

 {ふぅん?剥かれたかった?}

ひぇ?は、はぁあ?そ、そんなことあるわけがないでしょうが!

 {へぇ?動揺しちゃってさ、可愛いの ふふっ}

だから揶揄うんじゃないっ!


 大体、「脱げばいいってもんじゃない」。誰が言い出したのか知らないが至言だ。ちなみに私はガーター外してニーハイ脱いで欲しい派閥だ。あ、裾とか服の一部を口で咥えて欲しい。エロくて好き。


 {…変態、変態がいる お巡りさんマジで仕事してください 逮捕されろ!}

っ、たまには頭よわっよわのあほエロも良いだろうが!頭の悪いエロも良いだろ!そういうのが息抜きに必要なんだよ!

 {だとしてもだ、あまりにも性癖の煮凝りが過ぎるんだよ 脱ぎ方の美学って君は脱ぎフェチかよ まあ、私だって美少女に裾長めのワイシャツ一枚姿でガーター外して欲しい!}

女子高生のスカートの如く翻る意見だな。

 {いや、意見が翻ったというか、脱げばいいってもんじゃないのは事実だよな、ってなっちゃっただけさ}

結局手前も変態紳士淑女仲間じゃねぇか!

 {言い方!?変態紳士淑女って何?}

知らないの?変態紳士に淑女を付けただけだよ?


 はぁ、君はもっとネットの海を漂え。ネット上には野菜にエロを感じて萌える方々だっているんだぞ!

 {野菜に?}

うん。野菜に萌えていたね。まあ、世界は広いんだよ。野菜プ○イとかあるしね。

 {自主規制、仕事しろーーー!?}

え?私、ナニモキコエナーイ。

 {しらばっくれるなっ! まあ、そんなところも可愛いよね^^}

唐突なデレを見せないでくれるかな?…照れちゃう。

 




後書き失礼します。

「脱げばいいってもんじゃない」これは至言だと信じてやまない作者です。

え、そろそろ黙れド変態?

やだなぁ、そんなに褒めても何も出ないよ^^

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