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106 恥ずかしくなったのでふざけ倒すぞ!?(副題:作者、乱心する)

 起き上がると、シュバルツ君はいなかった。でも、かすかに残る体温の残滓に気が付き真夜中のやりとりが夢ではないことに気が付く。


 {はぁ、独白するのは勝手だけど私も居るの忘れないでくれる?}

え、君いたの?普通空気読んで一人にしてくれるものじゃない?え、気が利かないな。


 {ナチュラルに酷いな!あまりにも空気のようにディスってくるのは何なの!?…まあ良いけど …あのさ、さっきのことそこまで気にしなくて良いからね? こんなギャグ空間の住人たる私たちにはあんな甘酸っぱさは要らない}

そこ!唐突なメタ発言控えろ。いくら話の進行を鑑みてそろそろギャグが欲しいと思っていても其れをキャラに代弁させるやつがどこに居るんだよ!!!

 {ねぇ、君が一番のメタ発言をかましてることに気が付いてないのかい?特大ブーメランだよ?全く}

あ…

 

 今のは忘れよう。


 朝ですよ。さっきから周囲が騒がしいのは何故?

 {それは原因不明の病でずっと寝込んでたセレナお嬢様が目覚めたからですね}

ですよね。


 で、こういうときの対応法が分からない。急にミルトは泣くし、兄も若干泣きそうだし、義妹聖女は良かった良かったってそれしか言わないボットみたいだし、母は母でやたら優しい表情で語りかけてくるし、父まで、ああそうだ、父まで心配したんだぞとか言ってるよ!?

 {素敵な家族に忠誠心の高いメイド、素晴らしいじゃないか 何か困る要素あった?}


 ありありのオオアリクイなんだが。さっきまでの君の会話で真面目な受け答え成分を使い果たした。多分、今、口を開いたら、おちょくったり不真面目な発言をする気しかしない。

 {何がどうなったらそうなるんだよ!?君の真面目な受け答えって一日の上限が決まってるものなの!?}

 うん。さっき色々と重たい約束を乗りで交わした気がするからもう上限オーバー。あれだ、毎日小遣い1万円位もらってたと仮定する。真面目な受け答えは一時間で3千円、オプションは倍料金でーす。あ、そこの貴方、貴方に提示するオプションはありませーん。的な。分かった?

 {ああ、全く分からん かろうじて口調がキャバクラの嬢みたいだってことだけを私の頭脳は理解した}

そうかい。大体のニュアンスは伝わったんだな。

 {この会話の何処を引っ張って来たらそんな結論に着地するの?}


 {…というか凄くナチュラルに言われたけど、君さ、乗りで何て約束交わしてんの!?意味、分かってる!?あれ、命を預け合うとか色々、というか、私、かなーーーーーーり限りなくプロポーズに近いような発言したよ!?それを乗りで、あろうことか乗りで受けたの!?}

 うん。そうみたい(てへっ☆)。


 {そうみたい(てへっ☆)じゃねぇんだよ!こちとら色々と絶対に話してたまるものかというかなり重たくて醜い劣情を孕む大変重ったいメンタルで話してたんだよ!?私が抱えてる、君への意味わかんないような執着をいっそ全部さらしても良いかなくらいのメンタルで立ち向かったよ?}


 …あっ、君、そういう重たい系の人だったんですね…すいませんそういうの一寸…ね…


 {おい!寄りにも寄って君がドン引くのは無いでしょう 理不尽な…}

いやぁ、褒めても何も出ないよ?

 {褒めてないよ!?耳大丈夫!?耳鼻科行く?あ、頭ヤってるなら精神科の方が良いかな?紹介状書こうか?うん、遠慮しなくて良いからね}

失敬な!別に頭ヤってないからね!

 {(胡乱な眼差し)}


 {…まあ、良いよ それで何の話だったっけ?}

あれ、何だったかな?覚えてない。

 {ふむ、覚えてないなら大して重要でも無かったんでしょ}

確かに。じゃあまた一眠りするか。

 {…君、さすがにそれは寝過ぎ 寝汚いにも限度ってもんがあるでしょ}

ZZZ


 「お嬢様!お目覚めですか!本当に、ウッ、グスン、本当にようございました、ってまだお眠りになるのですか!?」

 「お姉様が目覚めて良かった、本当に良かったってあれ、また寝ちゃった!?」

 「ああ、セレナが目を覚まして本当に良かったよ、って寝た!?」

 「セレナ、心配したのよ?本当に貴女が起きて安心したわ、あら、まだ眠かったのね」

 「セレナ、ああ、本当に目覚めて良かったこれでも心配したんだぞ、って寝たな 全く、その睡眠への執着は恐れ入るよ」

 

聞いてなかった。 

後書き失礼します。

「プロットには常に眠たいセレナと家族のほのぼのって書いてあったのに!」な作者です。

乱心しました。

頭ヤったのは作者だった!?という実にありふれたオチです。

とりあえず一寸その辺の川で流れてきますね。頭冷やしたいので。

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