表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/36

第29話


 「午後の授業はどうすんの?」


 「私は出るけど」


 「えぇぇ!?一緒にサボろうぜ」


 「サボってる場合じゃないでしょ。反省文とか書かなきゃだし」


 「そんなもん知らねー。長松のことなんてほっときゃいいんだよ」


 「寮長怒ると思うけどなぁ」


 「お前は良いよな?マンション暮らしで。先輩にどやされることもないしさ」



 私とフレンは寮で生活してるが、アカネは違った。


 私たちに「家族」はいない。


 生まれた時から両親はいないんだ。


 一部の例外を除いては。


 だからマンション暮らしといっても、家族と暮らしてるわけじゃなかった。


 アカネは去年の秋頃からバイトを始めてる。


 私とフレンは将来外交関係の仕事に就くつもりだが、アカネは金融関係の仕事に就きたいみたいだった。


 専攻してる学科もそっち系の分野が多い。


 バイトを始めたのも、将来就きたい仕事のための知識と経験を身に付けたいからだそうだった。


 ぶっちゃけすごいと思うよ?


 将来の為とはいえ、学園生活を送りながら仕事してるんだから。


 バイトで稼いだお金を元手に、元々住んでた寮を出た。


 そっから一人暮らしを始めてた。


 セントラルエリアの一角にある、『ガーデンスクエア』の30階で。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ