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ありきたりな転生物語をもう一度!  作者: ありきたりな人間
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50

世の中には懐疑論というものがある。確実なものから真理を探ろうという考え方だ。そこで皆さんは確実なものとして例えばこの世界の実在を上げるだろう。しかし、それは確実であろうか。例えば目の前に机があるとする。我々はいつからこの机が目の前にあるということが確かであると認識していたのだろうか。というのも、見える世界と実在の世界とでは齟齬があるのだ。いや、あるように思えるのだ。例えば、色盲の人であれば赤色を認識できないが、確かにそれはほかの人にとっては赤色である。例えば眼鏡をはずした人にとってはそれが二重に見えるが、ほかの人にとっては確かに一つのものである。例えば、遠くのものは小さく見えて、近くのものは大きく見えるが、実際に測量したら遠くのもののほうが大きい場合だってある。つまり、人間の見ている世界と実在は違う可能性があるのだ。ちなみにその、人間のクオリアとでもいうべきもののことを観念と言う。我々は実物を見ているわけではなく、観念を見ているのだ。と、このように論じてみたってあなた方はたぶんこれからも見たものの実在を信じ続けるであろう。俺だってそうだ。じゃあ何が言いたいか。つまり、「われ思うゆえにわれあり」の「われ」とはそれほど不確かなもので、言うなれば、今我々が考えていることそれ自体しか確かではないのだ。つまり、記憶だって不確かである。




西蔭智春は活発な少女である。快活な笑顔は周りに元気を与え、はきはきとしたしゃべり方は好感が持てるだろう。俺なんかと比べたら印象の良さは、まさに雲泥の差だろう。そんな彼女のチャームポイントは唇から除く八重歯で、笑顔に印象的なアクセントを加える。まあ、イメージのごとく、頭はあまりよろしくないのだが。しかし、そんなことは問題ではない。いや、この問題ではないという言葉には語弊があるだろう。頭があまりよろしくないという、学業における大問題を覆い隠すほどの問題が生じてしまったのだ。そう、西蔭智春は、八重歯がチャームポイントの彼女の実在は、俺以外のみんなの記憶から消滅した。


50話達成いたしました。ありがとうございます。お礼も込めまして挑戦的な内容を書いてみたいと思います。楽しんでください。

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