40
風光明媚な田舎の風景を尻目に俺たちは、いや、俺以外の女子どもは話し込んでいた。俺としては、まあ仲良くなるのはうれしいのだがそこまで打ち解けられる要素があっただろうかと疑問で仕方なく、あるいは猜疑心から女子たちの会話になあなあな相槌を打ち、春風駘蕩と言わざるを得ない原風景に目を向けていた。俺たちの担当の冒険者はこれから行くダンジョンの前にいるらしい。
斬撃音がしたのは切ってから数秒後のことだった。
音を置き去りにした斬撃は目にもとまらぬ速さで振られる腕に従って唸り、音速を大きく超えた剣に空気があたり、ポン!と小気味いい音が鳴る。
断たれた太々とした首は重力に従ってぼとりと落ちる。
その剣はオークの持っていた棍棒をも両断していた。
「ガーハッハッハ!おい!マイ坊!お前ものすごい強いな!オークを瞬殺する奴なんて冒険者でもまれだぞ!」
そう快活に笑うのは無精ひげを生やした強面のおじさんだった。
「ええ本当。何時もマイケルには驚かされるわ」
補ったのはセーラ・キーナー。佐々川さんは隣でふんふんうなずいている。
俺たちは、前も言ったように中級ダンジョンに行くことになった。メンバーとしては結構色々いたのだが(俺が知り合ったメンバーを思い浮かべていただければ大体それだ)、さすがにそんな大人数で動くとなると不都合が生じるだろうからと、チーム分けを行ったのだ。こっちのチームにはキーナーと佐々川さんがいる。あっちのチームは確かトレイシーちゃんとリンダさん、西蔭智春がいたはずだ。ちなみにマイ坊とは俺のことである。
「いやー、しっかし、俺たちが教えることなど何もないんじゃないか?」
おじさん、ジェイレン・バーンズさんは疑問符を浮かべる。
「ええ、そうでしょうね。マイケルはもう冒険者になったほうがいいわ」
「ガーハッハッハ、違いねぇ」
おいキーナー、俺のことを高みに見物ならぬ低みの羨望をしているが、お前も十分あれだからな。
「そんなこと知らないわ」
申し訳ないんですが、僕は夢想系を描くのがものすごく苦手です。それが今、わかりました。ですから文章もこんなに短く……次の話では一波乱が!?次回をお楽しみに!




