39
開始の合図が鳴ると、佐々川さんは俺に猛スピードで接近する。
剣を横に構えている。突くつもりだろう。
それは予想通りで射程圏内になると一気に突いてきた。
俺はそれを右によけ、佐々川さんの首元めがけて斬撃を繰り出す。
佐々川さんはそれを身をひるがえすことで剣で受ける。
カーン!と木剣と木剣が勢いよく当たった小気味いい音があたりに響く。
俺と佐々川さんはいったん距離をとる。
俺は一気に接近すると、袈裟切りをお見舞いする。
しかし、佐々川さんの木剣によってはじかれる。
なおも俺は攻め続けるが、そのことごとくが佐々川さんにはじかれる。
一体こんなハイレベルな戦いを同学年のだれができようかというほどにまで洗練された動きは、練習生を観客たらしめるのには十分だった。
しかし、やはり性差はある。
佐々川さんはだんだん疲れてきて、隙が出てくるようになった。
俺はその隙をついて勝利宣言した。
最低だって?いいや、戦いってのはそういうもんだろう?
俺は校長室に呼び出されていた。理由は全くわからない。何か俺が気づかぬうちに俺自身は粗相でも起こしたのだろうか。と、内心びくびくしながら校長室に入ると、白ひげを蓄えた老獪そうなおじいさんがいた。
失礼します。お呼びにあずかりました、マイケル・フィッシャーです。
「おお、マイケル君か。とりあえずそこに座りなさい」
俺は促されたままに座る。
「今日呼び出したのはほかでもない、君が優秀だからだ」
あ、ありがとうございます。
「君は本当によくやってくれている。この前だって初級ダンジョンで記録を塗り替えていたではないかあれは実に50年ぶりのことなんだよ」
は、はぁ。
「そこでだ。私としてはマイケル君にもっと成長してもらいたいと思っている。で、こんなものはどうだろうか」
差し出された紙には冒険者同行で中級ダンジョンに挑戦するという旨が書かれていた。
「なに、いやなら断ってくれて構わない」
いえ、面白そうなので――
「ああ!そうだ!それは初級ダンジョンの記録を塗り替えた時と同じメンバーにも言っておいてくれ。そして君たちで相談してほしい」
は、はぁ、わかりました。
「まだまだそれだけじゃない。ほかにもメンバーがいるんだ。西蔭君、西蔭智春君だったかな?」
あー、存じ上げてます。
「おおそうか!なら話が早い!あの子も優秀でな!それと後は……社会勉強も兼ねて生徒会会長と副会長にも出席してもらおうと思っている。確かマイケル君は生徒会だったな?知り合いだろう」
ええ、そりゃあもう。ずぶずぶの知り合いです。
「ははは!そりゃあよかった。じゃあ、検討を頼むよ」
俺は一礼して校長室を出た。
朝ってこんなにも書きづらいんですね。最低品質が出来上がりました。




