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信任選挙。
そんなものに大抵の生徒は興味を抱かず、怠惰にも候補者の話を受け流して投票用紙に丸をつける。
そうとわかっていた俺はできる限り短い演説をしてその時間、尻が痛くなる時間を減らすと、順当に当選、と言うよりかは信任を得られて庶務についた。
そして最初の仕事がきたわけだ。
体育倉庫の貯蔵品確認。
それを生徒会長から仰せ仕った俺は体育倉庫に来ていた。
無用の長物とされていた体育倉庫はやけに埃っぽく、これが日の目を見る日が来るのだろうかという疑問の湧くものが群雄割拠していた。
しかし、そんなことを思っていても何にもならない。
俺はその思考を一旦俺の中の体育倉庫に置いて、つまりそれも埃を被りそうと言うことだが、そして作業を再開した。
ガラガラガッシャーンと立て付けの悪い扉が戦車でも通ったのかと思うほど鈍重な音を立てて開く。
それに合わせて俺の心臓は太陽圏を飛び出た。
「たのもー!」
体育倉庫中に大声が響き渡る。
もう少し扉に近い方であったら、間違いなく俺の鼓膜は爆散していただろう。
一体何が起きたんだ。
俺は恐る恐る振り返ってみる。
そこにいたのはーー
黒髪をショートボブにした、少し日に焼けて健康的な、八重歯がチャームポイントの少女だった。
「たのもー!」
何度も言わんでいいです。何のようですか。
「ここにハードルはあるだろうかー!」
うるさいうるさい。あんたは年がら年中その声量なんですかい。
「ここにハードルはあるだろうかー!」
だから何度も言わんでよろしい。ハードルなら・・・・・・ほら、これだ。
「あ!ありがたき幸せ!」
お前は武士か。武士なのか?
そう言うとダダダーッと走っていってしまった。
ヒロインって、多い方がいいよね!ハーレムハーレム!




