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エクスカリバーを落としたシンデレラ

作者: しいたけ

 むかしむかし、シンデレラと呼ばれた女の子がおりました。


 シンデレラは義母とその連れ子達の陰湿なイジメを受け、苦しい生活を送っておりました。


「シンデレラ! 私達はコロシアムでやり合ってくるから、しっかり留守番してるんだよ!!」


 シンデレラは常々行きたがっていたコロシアムに連れて行って貰えずしょぼくれていると、突如魔法使いが現れました。


「可哀相なシンデレラよ。私がコロシアムに連れて行ってしんぜよう!」


「ホント!? 嬉しいわ!!」


 突然の申し出に、シンデレラは飛び跳ねて喜びました。


「どれ、好きな装備を選ぶが良い」


 魔法使いが杖を振るうと、何も無い空間から古今東西あらゆる武具が飛び出しました。


「これはなに?」


「源氏シリーズ。クリスタルシリーズもあるでよ」


「これはなに?」


「□トシリーズ。兜は呪われてるから着けちゃダメよ?」


 魔法使いは怖い般若の顔をしたお面を、窓から投げ捨てました。


「決めた。私コレにするわ」


 シンデレラはエクスカリバーを手にしました。


「防具はいらんのかえ?」


「んー、止めとくわ。身軽な方が良いし」


 シンデレラはボロ服にサンダルのままコロシアムへと向かいました。


「12時には帰ってくるんじゃぞー」


「はーい!」



 コロシアムでは伝説のドラゴン、セッキャクタイドガワルイトクレームヲツケテキテ テンチョウマデヨビダシテイチジカンワメイタアゲク スッキリシタトカッテニカエル オバサンドラゴンと義母が死闘を繰り広げておりました。


 シンデレラはすかさず試合に乱入し、エクスカリバーでドラゴンを一撃で仕留めました。


「おお! なんと素晴らしい!!」


 コロシアムに来ていた王子がシンデレラをいたく気に入り、賞金を渡しました。


 そして王子はシンデレラに次の魔物の相手をさせました。


 檻から出てくる巨大な魔獣、サイフヲヌスマレタトサンザンワメイテ ゼンインノモチモノケンサヲシタアゲク ジブンノクルマノウエニオキワスレテイタト フザケタコトヲヌカス オバサンキメイラが鋭い眼光でシンデレラを睨みつけます。


 しかしシンデレラは臆すること無く魔獣を一撃で仕留めました。


 ──ゴーン……ゴーン……


 しかしその時、12時を告げる鐘の音が鳴り響きました。


「時間だわ! 帰らないと!!」


 シンデレラは慌ててコロシアムから出ていきました。しかし、あまりにも急いでいたので、エクスカリバーを落としてしまいました。


「一体、何処の何者なのだ……」


 王子はシンデレラが何者なのか気になり、家臣に探させました。


 しかし、一向に見付かる気配も無く、そこで王子は街に伝説の悪魔、ワタシキンゾクアレルギーダカラ ヤスモノハダメナノヨートカイッテオキナガラ テメーガツケテルノアルミニウムジャネーカ オバサンデビルを降臨させて暴れさせました。


「エクスカリバーはココにある! 必ず彼女は現れる筈だ!!」


 王子はコロシアムに突如現れた謎の女性の再来を待ちました。



「あー、南国最高♪」


 その頃、シンデレラはコロシアムで得た賞金で、南国に旅行へ来ておりました。



「彼女はまだかー!!」


 結局誰も悪魔を倒せず、国は滅びました。

『〇〇を落としたシンデレラ』みたいな感じでシリーズいけないッスかね!?

(*´д`*)

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― 新着の感想 ―
[一言] これ、ただ文句が言いたかったんじゃ。。。
[一言] 予想の斜め上来たW
[気になる点] ○○を落としたシンデレラ、かぁ……。 割とシンプルに『化粧を落としたシンデレラ』とか。 落としちゃいけないモノ落としちゃいけないモノ…… 『恋のキューピッドを墮としたシンデレラ』……い…
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