私は案内人。あなたはどこで生きたいですか?
やぁやぁまた来たんだね。
え? はじめまして?
あぁそうだったね。あなたにはココの記憶はないんでした。いやー、失敗失敗。
ここはどこかって?
ここは案内所。
神様のミスで刈り取られた魂を生き返らせるための場所。君たちの世界ではこれを転生っていうんだったかな。
え?私が誰かって?
いやだなぁ、そんな事も忘れちゃったの?
僕はここの案内人。名前?ないない。
私のことは、すきに呼びなよ。
私はどうしてここにいるのかって?
君は刈り取られた魂だからだよ。
いやー、本当に勘弁してほしいよね。ミスなんてさ。
まっ私の話はおいときまして。
あなたはどこに生きたいですか?
魔法が使える世界でしょうか。
戦争が起こってる世界?
前まで住んでたような世界?
それとも元の世界?
ん?なんだって?
魔法が使えて前と似た世界?
ほうほう。いいでしょう。
ではその世界で暮らすために、あなたに授けものをしたいと思います。何がいいでしょうかねぇ
え?治癒の力?
なるほど、その力で助けたいんですね人を。
いいですねぇ。
はいはい見つけましたよ。そっくりな世界。
ではそこに送りますが、準備はよろしいでしょうか?
え?もう準備満タン?それはいいことですね。
それでは いってらっしゃい。
ふぅ、一仕事おわったぁーーー!
あの子はどう生きるんでしょうか。
力は教えてもらわないと使えないですが。
まぁ、使える事もなく今度こそ正式に狩られそうですね。
なんで?
いやそれはそうでしょう。
だって彼女が行った世界では、
魔法は存在はするけど使えない、動物の世界なのですから。しかも今までの記憶はありません。王様がいて、えらい人もいる。ほら前の世界とそっくりではありませんか?
正式に動物から生まれ、動物として生きていくのです。
あっ!
またまた、来ました。
全く神様は何をしてるんでしょうか。
こんにちは!狩られてしまった魂さん。
あなたはどこに生きたいですか?
え?勇者になりたい?最近多いですね。
まぁいいですけど。
ではあなたに授けものを与えます。何がいいですか?
今の記憶と、剣の才能、魔法を使えるようにして欲しいですか。中々にあなた賢いですね。
いいでしょう。
では送りますが、準備はよろしいですか?
あらあらそんなに意気込んじゃって、、
では いってらっしゃい。
最近勇者とヒロインになりたい人多いですね。
まぁ、行った世界の最強の者を倒したとしても、その人が次は狙われるんですから悲しい世界ですね。
ヒロインに関しては、彼女らは口でヒロインとはなんなのかを説明せずにいたので、全員文字通り
ヒロインにしてあげました。ヒロインの意味を知っていながら、私はヒロインですなんて名乗る。なんておかしな事でしょうか。
あぁでも記憶がない人には羞恥心も何も生まれないですね。あぁ記憶を共に願う人はいないのだろうか。
私は案内人。
神様のミスの尻拭い役。でも案外この仕事は気に入っています。
さてさて、今生きてるあなたは、もし刈り取られたらどこへいきたいですか?
ちゃんと言わないと伝わりません。
私の好きにして良いって?良い趣味してますね。
私はちゃんと希望を聞いています。
神様からの連絡です。
何々?先ほど送った勇者が世界の呼吸を荒らす?
見てみましょうか。
あれあれ、思った以上に努力家だったんですね彼。
魔物と呼ばれる生き物をドンドン倒して進みます。
なんで魔物が悪いと決めつけるのかはよくわかりませんが、あらあら魔王が怒ってますよ。
勇者は4人ほかに人間と…あれは確かエルフとか言う種族ですね。あれがいわゆるパーティでしょうか。
おかしいですね。彼の記憶には5人対1人はいじめだと言う認識がありましたのに。
この魔王は人間魔物のハーフです。これはいじめの現場でしょうか。
勇者一行は勝手に人の城に入っていきます。
これは不法侵入ですね。
はぁ、魔王がいるからこの世界は巧く回っているのに。あぁだから世界の呼吸を荒らすんですね、この勇者。
私はこういうのは干渉しない派なので出来れば魔王に頑張ってもらいたいですが……
無理そうですね。部下の手当てで体力はもう底を尽きています。
私は神様に急いで手紙を送ります。
“刈り取りますか?”
答えはノー。
呼吸を荒らすだのなんだのの未来をこの勇者は選ばなかったんですね。
なるほどなるほど。
視線を勇者一向に戻すと、彼らは魔王の部下にやられそうになっています。
別にこの勇者が魔王を倒してもいいと思うんですよね。私は。
魔王を倒して、誇らしげに人間の王へ報告するとする。ここの王はよく深い人間だ。
自分の国騎士と言う人々に一人で勝ってしまう勇者を野放しにするわけないじゃないですか。
きっと彼は、処分されます。
王以外には魔王との一騎討ちみたいに書かれて名誉の死となる。本当は王が殺したのに。
ま、どうでも良いですけどね。
そっと勇者たちの映った画面を閉じる。
神様からの連絡です。今日で2通目です。
おっとここには時間は存在しないんでした。
なんですかね、
誤って多くの人を狩ってしまった。すまない。
……私,神様はもうそろそろ引退したほうがいいと思うんですよね。
あぁ来てしまいました。次から次へと。
皆さまこんにちは。ここは案内所。
私は案内人です。さぁ刈り取られた魂達はどこに生きますか?
え?魔法が使える世界?
いいですねぇ。おっと違う人もいますね。
では分かれてもらいましょう。
あらあら過半数が魔法の世界。
残りの3人は元の世界。
ではまず魔法の世界の人に問います。
あなた方は何を望みますか?
あらあらいっぱいありますね。
皆さん魔法が使える力が欲しいんですね。
それは魔力という事でしょうか。
皆さん言い頷きっぷりです。わかりました。
では,魔力を与えますね。
次に、元の世界の人は?
うんうん。
黒髪ロングの子が健康な体
茶髪の子が優しい家族
金髪の子は友達。
どういう人生だったかが見えてくるようですね。
わかりました。そうしましょう。
では皆さま準備はよろしいですか?
皆さん声を出してもいいですよ?
では いってらっしゃい
一気に多くの魂を送るのには力が入りますね。
少し疲れました。
魔法の世界に行った人たちには薬草になってもらいました。
生き物にしたら、数が多すぎて生態系を歪ませますから。
記憶もない事ですし、みんなの役に立ちます。
元の世界に戻った人はちゃんと人間として生まれ変わらせました。
今度は巧くいくといいですねぇ。
私は案内人。
あなたはどこへ生きたいですか?
連載しようか迷ってます。
もしかしたら連載するかもしれません、。
誤字等ありましたら、報告お願いします(..)
読んでくださり、ありがとうございました