表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

脱出後――No.408021

 ひとりでにドアが閉まり、部屋に静寂が訪れる。突然、椅子とナイフ、縄が落ちていた床が開いた。3つの物が暗闇に吸い込まれていく。地面に達したことを示す音は聞こえなかった。床が閉まり、今度は天井が開く。するするとゆっくり降りてきたのは、椅子に縛られている人だった。目をつむっていることから眠らされているようだ。まだ起きそうにない人など気にする様子などなく、人の背中側にある壁に文字が浮かんだ。


「No.408020 は 無事クリア クリア方法:ある程度周りを確認した様子を見せながら1時間を無駄に過ごし その後10分かけて椅子の裏からナイフを取ることに成功 そのまま部屋を荒らすことなく単純にドアを開け外へ向かった」


 10秒ほどたつと文字(は文になったが)はブツンと音を立てて消えた。


 この音で縛られていた人は目が覚めたようだ。ぼそっとつぶやきをもらし、首を回して周辺を確認しだした。


「ここは、……どこだ?」


 しばしの間周りを見て自分におかれた状況を理解すると、フンッと力を入れ、縄を引きちぎった。そのままスタスタ歩きドアを開け外へ歩いていく。


 ひとりでにドアが閉まり、部屋に静寂が訪れる。突然、椅子とナイフ、縄が落ちていた床が開いた。3つの物が暗闇に吸い込まれていく。地面に達したことを示す音は聞こえなかった。床が閉まり、今度は天井が開く。するするとゆっくり降りてきたのは、椅子に縛られている人だった。目をつむっていることから眠らされているようだ。まだ起きそうにない人など気にする様子もなく、人の背中側にある壁に文字が浮かんだ。


「No.408021 は 無事クリア クリア方法:軽く周辺を確認し――」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ