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努力でどうにかなること

作者: 竹仲法順

     *

 これはあるだろう。世の中、楽をしようという人間が多い。怠惰でどうしようもない連中だ。人間の持って生まれた能力など限られているということが、分からないらしい。まあ、そういった人間たちは努力したことによる幸福というのを知らないから可哀想。

 人間が得ていくものって限界がある。取捨選択は当然必要。だから、人は大変なのだ。どんなに羽を広げても飛べる世界には限りがある。それに時間も。活動するのにタイムリミットがあるのだ。誰しも。難しい。選ぶと言うことは、別の何かを捨て去ることになるのだから……。

     *

 努力して先天的な能力を磨きさえすれば、いくらかは変わるだろう。人は決して不幸に落ちっぱなしということはない。必ず活動するフィールドが見つかる。向き不向きは恐ろしい。人生を左右するからだ。

 ただし、いくら邪さがあったとしても、他人の足を引っ張り続けるのはよくない。いるのだ。前述したように、怠惰で楽をしたがる人間。他人のことを妨害して楽しむ。よくないに決まっているのだが、ついついやってしまうんじゃないか?別にそれはそれで勝手なのだが、厭らしいこととしか思えない。能力がないから、そういった手法を取りたがる。

     *

 繰り返しになるが、人はどうしてもやれることが限られているから、それはそれで仕方ない。だが、たとえ時間に制約があったとしても、精一杯やることは大事。それが断片的に過ぎないにしても、集積すれば貴重な経験となるのだから……。人間の活動に意味のないことはない。全てが何かしらの意味を持ち、糧になっている。

 表題に掲げた、努力でどうにかなることというのは、あくまでそのままの意味だ。人というのは往々にして自分を磨くことを忘れがち。だから、たとえ断片であるにしても、そういった経験をしておくことは大切なのだ。

     *

 論をまとめると、努力して悪いことはないということ。自分を磨く、人生を輝かせるというのは紛れもなくプラスになる。隣の芝生ばかり窺わないで、自分の方にちゃんと意識を向けることだ。大事なことと言えるし、生きていれば当然。まあ、邪魔するヤツは放っておけということもある。くどいようだが、怠惰でバカな人間はいくら相手しても意味なし。他人の顔色より自分のことの方がよほど大切。極当たり前のことなのだが……。

 ひとまず一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                              (了)


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