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「やぁ、盛り上がってるね!」
来た。今日のターゲットの登場だ。
「おう!やっと現れたか。まぁ、一杯飲めよ。」
そう言って、エルウィンは私たちが飲むお酒とは別に用意した瓶の液体をエルウィンのグラスに注ぎ込む。
「ディルガントの高級酒だぞ?味わって飲めよ?」
そう言ってエルウィンは嬉しそうにお酒を勧める。
そのお酒をニルードは一気に飲み干した。
「うーん、やっぱりディルガントのお酒はおいしいね!」
と、その直後である。
「ん?なんか、体がむずむずする・・・。」
その場にいたニルード以外の人間は、その言葉を聞いて思わずニヤッとした。
そして、その直後、ニルードの体に変化が現れる。
「な、なんだこれぇ!?」
ニルードの胸が大きく膨らみだした。
「んー、これだけ大量の酒を運んだんだ。その中に性転換薬が紛れ込む事なんてあるのかもしれないなー。」
「そうですねー、そんなこともあるかもしれないですねー。」
セリフが棒読みである。
そして、ついにニルードの体は見るからに女性の体になってしまった。
「ど、どうすんだよこれ!?」
「まぁ、明日の朝には元に戻るんじゃないか?」
「それじゃあお城に戻れないだろ!」
「だったら朝までここで女の体を楽しんだら良いだろう。ははは・・・」
「そうだね!だったらもっと楽しまないと!」
そう言ってフィーナはリリカの部屋の扉を開く。
その先には大量の女性用のドレスが用意されていた。というか、これだけの量いつの間に用意していたんだ!?
「さぁ、ニルードちゃん?向こうでおしゃれしましょう?リリカ、手伝ってくれる?」
「はい、喜んで!!」
「た、助けてくれー!」
フィーナとリリカに引きずられ、リリカの部屋に消えていくニルードを大爆笑で見送った。
こうして、この宴は翌日の朝まで続いたのであった。




