17
ローゼリッテは次々と玉を投げつけてきた。これらも先ほどと同じ爆弾なのだろう。この爆弾に腕が触れよう物ものなら確実に腕は吹き飛ぶだろう。つまりは触れた瞬間、私の敗北なのだ。
私とローゼリッテの間にはかなりの距離がある。いかも投げつけてくる玉の速度はそれほど速くない。しかし、私がかわした玉は後ろの壁にぶつかり爆発する。その衝撃で確実に私の体力を奪っていった。
このままでは私の敗北だ。
なんとかしてローゼリッテとの距離を詰めなければ。しかし、次々と爆弾を投げつけてくるせいで、なかなか距離を縮める事ができないのだ。
ならば。
「ちょこまかと動き回る小娘め!さっさと爆弾で吹き飛ばされなさい!」
「こうなったら一か八か!」
ローゼリッテは3つの爆弾の玉を連続で投げつけてきた。
だが私は避けようとはしなかった。
「とぉりゃあっ!」
私は手にしていた刀を振り回す。その刃は爆弾を切り裂いた。切り裂かれた爆弾は爆発せずにそのまま床に転がり落ちた。
「なにっ!?」
「今だ!」
私はこの瞬間を逃さなかった。
私は爆弾を切り落とした勢いをそのままに、一気にローゼリッテとの距離を詰め、その体を切り裂かんと刀を振り下ろす。ローゼリッテもその攻撃を防がんと、左手に持った杖で食い止めようとする。
しかし私の刃は杖を切断し、ローゼリッテの左肩に食い込み、そのまま切り落とした。
「ぐあああぁぁぁっ!」
ローゼリッテはそう叫び、右手に持っていた爆弾を落としてしまった。
やばいっ!このままではっ!
私はすぐさま後ろに飛び跳ねる。
その瞬間。
ローゼリッテが落とした爆弾は爆発し、その爆風で私の体は後ろに吹き飛ばされ、転倒してしまった。
「雫!大丈夫?今の爆発は!?」
その声はフィーナの声だった。
私は必死に体を起こそうとする。だが、さっきの衝撃で思うように体を動かすことができない。
ローゼリッテがいた方へ視線を向ける。ローゼリッテの姿は爆発の時に舞い上がった煙や埃で姿が見えない。
だが、少しずつ煙は収まり、ローゼリッテの姿が見えるようになっていった。




