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ローゼリッテのいる玉座に向かって私とフィーナの二人は、階段と通路を走り抜けていた。だが、途中襲いかかってくる兵士達に足止めを食らっていた。
「なんなのこれ!次から次へと沸いてきて!」
「大丈夫!ここを突破してあそこに抜ければローゼリッテの所だよ!」
と、フィーナは奥の大きな扉を指さす。
「なんでわかるの?」
「女の勘!」
「・・・なにそれ。」
・・・でも、兵士達は一見すると私たちを取り囲んでいるように見える。
しかし、フィーナが指し示した扉の方向は、心なしか兵士が集まっているように見える。
ということは・・・!
「ごめん、フィーナ!たぶんあなたの言うとおりだと思う!」
「えっ!?」
「おらぁ!そこをどきなさぁいっ!」
私は通路を塞いでいた兵士をつばぜり合いの体勢から、ドン!と体当たりを食らわせると、その兵士はバランスを失って後ろによろめき倒れた。と同時に兵士達の壁に一瞬わずかの隙間ができた。
私はその瞬間を逃さなかった。
「いくわよ、フィーナ!」
私は倒れた兵士を踏み台にして隙間を通り抜けると、フィーナもそれに続いた。行く手を阻もうとした兵士達を切り裂くと同時に。
ローゼリッテのもとへ続いているであろう通路を走り抜け、大きな扉が見えたと同時に、
「フィーナ、あの扉を開けるよ!」
「うん!」
私たちは扉に向かってショルダーアタックを食らわせた。
・・・扉は簡単に開いてしまった。
「あ、あれ?」
簡単に空いてしまった扉に拍子抜けしてしまった。頑丈に 鍵をかけて侵入されないように対策を講じていると思っていたのだが。いや、その場合を想定して、リリカ特製の強力な爆弾を用意していたんだけど。
扉の向こうは大きな広間。そして、その奥には大きな椅子。おそらくあれが玉座なのだろう。そしてそこには40~50歳ぐらいの女性が座っていた。
その女性は私たちが室内に突入したと同時に立ち上がった。
彼女が敵の大将、ローゼリッテに違いない。
「ふう、やっときたか。待ちくたびれたわ。」
「なんですって!?すぐにあなたを討ち取って見せるわ。覚悟しなさい!」
「その前にお前たちは彼らの相手をしてもらいましょうか。」
そう言って、ローゼリッテは指をパチンと鳴らした。
と同時に部屋の中にいた「何か」が起き上がり、こちらに向かって歩き出した。
「さぁ、私の可愛いホムンクルスたち。あの者を殺しなさい!」




