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「「おつかれさま~!!」」
私たちは仕事を終え、いつもの、フィーナが普段ウェイトレスとして働いている酒場で、いつものメンバーで祝杯をあげていた。私たちが仕事を終えた後の、「無事帰ってこれて良かったね!」という意味での、喜びの一杯だ。
そのメンバーはその時々によって様々だけど、今回の仕事はいつものメンバーだ。いつものメンバーというのは、私ことシズクと、剣士アーカム、元奴隷で踊り子フィーナ、エルフ族の森で出会ったアーチャーの信也だ。勿論いつもこのメンバーというわけではない。日によってはメンバーの都合が付かなく一緒に仕事に出られない日もある。
そしてこの日はリリカの仕事も終えたと言うことでリリカも同じお酒の席にいる。そして酒の席でそれぞれの武勇伝を披露し、それをうなずきながら静かに聞いているのがいつものリリカである。
この日も稼ぎが良かったためかいつもより饒舌に武勇伝を披露しある面々達。
そしてその武勇伝が一区切り付くと、今度は私たちの故郷の話、日本の話になる。主に芸能の話がメインだ。アーカムは私たちの世界の人間ではなく、この世界の人間のため、話しについて行くことはできないが、興味ありそうに耳を傾けてくれる。リリカも同じだ。
そして、そんな会話に一区切りが付いたころ。
リリカがぽつりとつぶやく。
「師匠・・・今頃どうしているかな・・・。」
「大丈夫だよ、アイツならアイツなりに頑張っていると思うよ。」
とりあえずはそんな言葉しか返すことしかできない。
「シズクちゃん、そうじゃなくて、リリカちゃんはエルウィンに会いたいんだよ。」
とフィーナ。
「そ、そんなことないです!!」
必死に否定するリリカ。
「ウソ。顔にちゃんと書いてある。」
「え、そ、そうですか!?」
「そういえば寝言でエルウィンの名前をつぶやいていたの聞いたことがあるわ。」
「わわわわ!なんてこというんですか!」
「ははは、2人とも、それくらいにしてあげなよ。」
「だって、リリカの反応見ていると面白いんだもん。」
「ねー。」
「ねー。」
「むー、2人ともイジワルです。」
「ごめんごめん、今度何か奢ってあげるよ。」
「そんな言葉には乗りません!」
「でも、本当に、今頃どうしているんだろうな・・・。」
そう切り出したのは信也だった。
「じゃあさ、エルウィンに内緒で行って見ない?」
え、それって・・・。
「行って見ましょ、ディルガントへ!」




