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私たちがリーゼガングに戻ってきた次の日。
私たちは度の疲れを癒やすため、フィーナ、リリカを連れて2番目の城壁の内側、住宅地の中にある公衆浴場へとやってきた。
「わーい!おっふろー!!」
そう言ってさぶーんと湯船にダイブするフィーナ。
「こらこら、ちゃんと体を洗ってからにしなさい。」
フィーナとは年齢はほとんど変わらないのに何だか子供みたいだ。
「はーい、わかってますよー。」
「ねぇ、シズク、背中流してあげようか。」
隣で体を洗っているフィーナが行った。
「だ、大丈夫だよ。」
「良いから遠慮しなさんな。」
そう言って私の背中をタオルでごしごしするフィーナ。
「じゃあ、私はフィーナさんの背中を流してあげます。」
そう言ってリリカはフィーナの背中をタオルで流し始めた。
「そういえばシズクって結構スタイルいいのね。体のラインもきれいだし胸の形もきちんと整っているし。」
「そ、そりゃあ、傭兵業で鍛えられているから。」
正直そう言われると少し恥ずかしい気持ちになる。
でもフィーナの方もきれいな体つきをしているように思える。これもサーカス団で踊り子をしているせいなのだろうか。
「そんな、フィーナさんもスタイルの良い体をしていますよ。」
とリリカ。なんか、私の気持ちを代弁しているみたいだ。
そういえば。
なぜリリカはあんなろくでなしの錬金術師と一緒に暮らしているのだろう?親子という割にはエルウィンとリリカはそれほど年が離れているようには見えない。エルウィンが若すぎるのだ。リリカはまだ10代前半なのに対して、エルウィンは20代前半と言ったところだろう。
エルウィンとリリカは一体どういう関係なのだろうか?
これはずっと前から思っていたことだ。ただ、触れてはいけないことと思ってあえて口に出していなかった。
工房にいるときも、酒場で一緒にお酒を飲んでいるときも。
私は触れてはいけないことだと思って会えて口に出してはいなかったのだ。
「ねぇ、リリカはどうしてエルウィンと一緒に暮らしているの?ご両親は?」
・・・フィーナが私が考えていることを聞いてしまった。地雷でなければ良いのだが・・・。
「やっぱりそう思いますよね。そう思われるのも当然だと思います。」
・・・地雷ではなかったようだ。少し安心した。
「えっと・・・どこから話していいのでしょう?この国は奴隷制度は無いと言うことは知っていますよね?」
その通りだ。昨日エルウィンから聞いた話だ。
「でも以前は奴隷制度はありました。その制度を廃止させたのはあのニルード王子なんです。」
へー、以外。
「そして、私は元奴隷でした。」




