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怪鳥は上空から急降下し、鋭い足の爪でアーカムに襲いかかってきた。アーカムは大きな剣でかろうじてその攻撃を弾く。
「くっ、素早い!」
「任せてください!」
そう言ってリリカはカバンの中から一個の爆弾を取りだし、空の上の怪鳥に向けて投げた。その爆弾には魔法の力が込められているのだろうか。空を飛んでいる怪鳥へとまっすぐ飛んでいき、怪鳥に突き刺さると同時に、空から雷が落ちて怪鳥に命中した。
雷によるダメージを受けた怪鳥はそのまま地面に大きな音を立てて落下する。
「今です!トドメを!」
「わかった!」
そう言って私は素早く怪鳥に飛び乗り、のど元に刀を突き刺した。
怪鳥はしばらくその場でジタバタしていたが、そのうちぴくりとも動かなくなった。私たちは怪鳥を倒すことができたのだ。
こんな魔物達が出てくる場所なのか。もしかしたら、ここで魔物に殺されるかもしれない。私は背筋がぞっとした。そう考えると腰が抜けて、怪鳥の首の上で座り込み、立てなくなってしまった。
「大丈夫か?ちょっとここで休もう。」
「う、うん、そうしてくれるとうれしいかも。」
私はアーカムの手助けで怪鳥から降りた。アーカムは怪鳥から私の刀を抜き取り、私に差し出した。
「あ、ありがと。」
一方リリカは怪鳥から羽をむしり取り、足の爪を切断しカバンの中にしまっている。
「これ、錬金術の材料になるんですよ。」
というのが彼女の弁だ。一体どこまで仕事熱心なのだろう。これはもう尊敬に値するのかもしれない。
「シズク!そっちに行ったぞ!」
「任せて!」
私は構えていた刀を振るい、こっちに迫ってきた獣を切り裂いた。迫ってきた獣はその場で倒れ込み動かなくなっていた。
「ふう、このあたりの魔物と戦うのも慣れて来ちゃったね。」
「慣れるのも大事だがその油断が命取りになることもある。気をつけるんだ。さらに気を引き締めていけ。」
「な、何?いきなり偉そうに。」
「いや、俺の師匠が良く口にしていた言葉だ。」
「なるほど、気をつけるわ。」
この高台にやってきてほぼ一日以上過ぎようとしている。しかし、一向に目的の白い花は見つかっていない。
「一体どこに生えているのかしらね。その白い花って。」
周りを見ても岩ばかりで草木がほとんど生えておらず、本当にこんな場所に花のような植物が生えているのかさえ疑問に思えてしまうほどだ。
「こんな所でも生命力の強い植物は生きている物ですよ。」
とリリカは私に告げる。
「そんな生命力の強い花だからこそ神秘的な力を持つのかもしれないな。」
とアーカムがさらに告げる。
「とりあえず、今日はここで野営をしましょう。また明日探してみましょうよ。この獣の肉、料理すると結構おいしいんですよ。」
そう言ってリリカは獣をさばき始めた。私たちもリリカがさばいた獣の肉でお腹を満たした。




