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第9話/星の夕食

今日もゆるりと投稿

飯テロ注意ですね


眠りについて少し、夜になったら女将さんが呼びにくる


「食事の準備ができました」

「んぇ…あぁ、今から行くわ…」


のそりと立ち上がり、あくびを一つ。

グッと伸びをして目を覚ます


「食事、ここ美味しいって聞いてたから楽しみなのよね」

「ふふっ。そう言っていただけると嬉しいですね。では、どうぞこちらです」


そう言って案内されると、そこには絢爛豪華と言っても差し支えないほどの料理


「ビュッフェ形式となっているので、お好きなものをどうぞ」

「すご…」


思わず声に出てしまうほどに目を丸くしながらこの光景を眺める。

あぁ、旅先でのこういう食事もまた一つの醍醐味だ。

暫く立ち惚けていたが、ハッと気づいて、席に札を置き、ご飯を食べに行く。


「……どうしよ、滅茶苦茶全部美味しそうで迷う…」


料理の前で右往左往しながらいると、女将さんがスッと近づいてくる


「迷ってるなら、オススメを紹介しますか?」

「えぇ、凄く助かるわ」

「どれもおすすめではあるのですが…中でもイチオシを。まずはコレですね。結構自信作のムルリア牛のステーキ。ソースはクラングレイの実と星の欠片を合わせたモノを使っています」

「ふむふむ」

「次はサラダ系…そうね。これなんかオススメです。星空平野で採れた星の野菜を使ったサラダです。こちらはルビィラックの蜜を垂らして食べると最高ですよ」

「……なるほど」

「スープはラグラドールチキンのスープがいいかもしれませんね」


色々と教えてもらいながらお皿に盛り付けて行く。


「で。最後はデザートですね。星の樹から採れた果実のシャーベットです」

「おぉ…なるほど。では、コレも食べてみよっと」


ホクホク顔で席へと戻り、食べ始める。

まずはムルリア牛のステーキ。


一口食べると少しピリッとくるソースに口の中でとろけ、ソースとの相性が最高の甘いお肉。


脂身のしつこさが、ソースによって旨味へと変換されて、後味がさっぱりとしたものになっている


次に星の野菜に手をつける。

まずはそのまま食べてみて、素材の良さを実感する。

そして、言われた通りにルビィラックの蜜をスッと垂らす。赤い蜜が野菜に溶けるように絡まっていき、それを口の中へと運ぶ。


流石と言うべきか、素材の味を引き立たせ、素材そのままよりも何倍も美味しい。何よりも他にドレッシングやソースがあるから飽きが来ずに食べれるのもまた最高だった


少しホッと息を入れて、スープを一口。

これは思っていたよりガツンと脳を震わせるような旨みが一度に押し寄せてくる。


先ほど食べた星野菜の風味がする事から、出汁をとるときに一緒に煮ていたのだろう


ガツンとした旨みは野菜によって優しい後味に変わっていて、これもこれでとても美味しい。


「満足したわ…あぁ、でもデザートもあったわね」


ごちそうさまでした。と言いかけて、デザートへと目を向ける。

星の実のシャーベット。どんな味がするのだろう


そう思いながらスプーンで掬い、口へと運ぶ

キンと冷たい、しかし優しい甘みを感じる。


スッと溶けて行く中で。パチパチと味が変化する。さながら煌めく星の様に。


喉奥を過ぎれば、爽やかな風が吹いた様な心地になり、目を閉じて、余韻に浸る。


「ごちそうさまでした。美味しかったわ」

「えぇ、お粗末さまでした。明日朝は少し軽めのにするから、お昼と夕食は食べるなら楽しみにして下さいね」

「そうね…お昼は星空平野に行くから要らないと思うけど…夜は普通に食べるわ」

「星空平野に…なるほど。実力的には…逃げに徹すれば大丈夫かしら。気をつけてね」

「えぇ、ありがとう。戻ってきたら色々とお話ししましょう」

「ふふっ、待ってるわ」


そう言いながら、今日はまた床につく。


「明日は星空平野。今日のご飯は基本的にそこ産のものが多かったっぽいし、気になったのよね…どんなものが手に入るかな」


ゆっくりと瞼を閉じて、大きく息をする。

そして一つ思う。

1月ここで食事をして舌が肥えたらどうしよう…と

そんな心配をしながら眠る。

今日はここでペンをおこう。

お読みいただきありがとうございます。

今日はご飯回!

思った以上に筆が乗ってご飯だけで一話書いてしまった…

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