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第7話/風の丘を目指して

今日もまた毎日投稿ができましたね。

では、お楽しみ下さいませ


村を出発して3日ほど街道を歩き、改めて地図を見る。

自身の見た事のある場所を自動的にマッピングしてくれて、国や、一定の価値のある場所が書いてある魔法の地図。

昔母が使っていた、なんて師匠から聞いたことがある。

母が行った事のある場所が書かれているのかな?なんて思ったら村の周りしか記されてなくてびっくりした覚えがある。

魔力を記憶して、その人の記憶に干渉して書いていくマップ。らしい、まだ私には作ることができないようなアーティファクトの部類の地図だ


大きく道が逸れることなく、ルーラーズレイドに着くことができそうだな。なんて思いながら地図をしまい、またゆっくりと景色を見ながら歩き出す。


村から風の丘に行くには夕暮れの跡を通る必要がある。階位が6より下の魔獣や、魔物などがいる場所だ。しかし、常に夕焼けの空が広がると言われている場所でもあるため、結構デートスポットとして人気らしい。


私としては星空平野に行きたいが、あそこは一人で行くには少し実力が足りない

なにせ階位10の魔物やらが出てくる可能性があるらしいから、階位8に五人で苦戦する私では到底敵わない。


そうやって考え事をしながらすたすたと歩いて行く。

また、しばらくすると、遠くに茜色の空が広がっていた

今はまだ正午を少し過ぎたあたりだから、アレが夕暮れの跡だろう。


「…なんというか、不思議な光景。朝と夕暮れの境界線がどこまでも続いているような…」


ほぅ…と息を吐いてもう一度歩き始める。

アレが見えたという事は。超えればすぐに風の丘に着く。

初めての別の街。そこに行けるんだ

そう思うと自然と歩みが早くなる


「どんな街なんだろう。どんな人がいるんだろう」


スキップでもしたくなるような気持ちを抑え、でも歩む速度はどんどん上がる。


「…ここが、境界線か」


気がつくと、もう夕暮れの跡まできていた。


瞳を閉じて、大きく息を吸い込み

その境界の中へと足を踏み入れる

期待を胸に、希望を胸に。

私の物語が進んでいく。


「ここが、夕暮れの跡。よし、ここからはより警戒しなきゃだね。でもまぁ…ちょっとくらいは寄り道しながら進もう」


目的があるわけではなく。また急ぐ旅路でもない。

自身の心の赴くままに、余す事なく楽しんで進もう


しばらく夕暮れの跡を歩いて行く

色々と見ながら、そして、採取とかもしながら進む


此処に来てから1時間ほど歩いただろうか。

何処かから微かに声が聞こえてくる。


「なんか聞こえる…んー?」

「…す………れ……!」

「一応。気になるしちょっと行ってみよう」


少し声の方向に行くと、どんどん声が鮮明に聞こえる


「助けて!!!」


事件性のある悲鳴が聞こえた。割と近い


「意外と不味そうかな。急ごう」


走りながら、そちらへ向かう、すると、少女が魔物に襲われていた。なんとか致命傷は避けているようだが、割と真面目に不味そうだ


「誰か…!あぁ…もうきつ…」

「っと、助けに来たわ」

「あっ誰か来た!魔法は使える!?」

「錬金術士よ。水魔法が得意」

「ならお願い!エンチャントでもいいし!コイツ物理無効なの!」

「オッケー。じゃあ、まずはエンチャントからだね」


そういうとエンチャントをかけ、さらに爆弾をサッと投げる。


「……」


よく見てなかったけど…アレなんだろう?

スライム…にしては…?うーん…まあいっか。


「エンチャント助かるわ。物理しかできないのよね」

「後なんか手伝う?」

「だいじょーぶ!一撃で、仕留められるから!」


そういうとスッと移動して、スライムもどきに殴りかかる。

それと同時に爆散する。


「…やば、すごいわね」

「あ、そう?ありがと、でも助かったわ!ありがとね」

「えぇ、お礼は受け取っておくわね。それで、こんなところまでどんな用があってきたの?」

「あぁ、コレ採りに来たのよね」


そういうととある薬草を摘み取って行く


「妹が風邪を引いちゃってね。割と重いものだったから心配でさ」

「そっか。なら、さっさと帰って飲ませてあげなきゃかな」

「そそ、だから助かったんだよ。ほんっとありがとう!あ、そういえばあなたはなんで此処に?」

「旅をしてるのよね。で、ルーラーズレイドに行こうかなって」

「そうなんだ!じゃあ一緒に行こっか」

「やっぱりそこ出身だったのね。なら、お言葉に甘えて」

「よし!じゃあ行こう!」


そうやって、手を引かれて歩き出す。

こういうものもいいな。なんて思いながら、夕暮れの跡を進む

ゆっくりと、確実に、物語は進む。

さぁ、またページを捲ろう

お読みいただきありがとうございます

今回は旅の始まり。

頁はどんどんと捲られて行きます。

今回は新しい登場人物。風の丘。ルーラーズレイドでの重要人物が出てきましたね。名前はまだ伏せますが

此処からどのような物語が展開するのかを、お楽しみください

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