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第5話/ダリアライトウルフ

滑り込み失敗。と言うわけで最新話です。

どうぞお楽しみくださいな


会議が終わり、ダリアライトウルフが見つかったと言われている夕藍平原へと向かう。

少数精鋭であるために多少音を殺しながら向かう。

暫く平原を行くと、空気が変わった。


「………」


4メートルはあろうかという巨体の翠玉の毛並みを持つ大狼

それが凛々しく立ったまま。静かにどこかを見据えている。


「いたぞ、ダリアライトウルフだ。仕掛けるぞ」

「了解。じゃあ、私から…せぇのっ!」


グラナヴァイトを投げ、それと同時に詠唱を開始する


「ミル・ライン・ヴェライヴス・シエラ/アクエリアエンチャント!」

「で、ボクの出番っすね。ほいほいっと」


私が2階位のバフを撒き、ミルカが突撃する。それと同時にグラナヴァイトが着弾。


「よし命中!クリティカルではないけど充分!」

「クアッド・フィグニアイト・シエラ・リリアラート・クラリス・クランディット/ランディアボム!」


そしてリズムが魔法を使い炎を遠吠えしようとしていた口の中に火の玉を入れて、体内で爆発させる


「…グルルル」

「っと、ヘイトはそっちに向けさせねぇっての!っし、今!」

「了解。…一閃!」


戦技を使い魔獣に剣を叩き込む。だが、まだ倒れない


「…魔獣やばくない?」

「だから言っただろ?だが…思いの外弱いな…押し切れるか」


そこからはある種作業的に魔法を唱え、道具を投げて、相手の攻撃はグラヴァドールが引き受ける。補助魔法でさらに硬めて、ダメージはポーションでの回復。順調だ。順調だった。


「グルルラアァァアア!!」


後少しで倒せる、そんな時に大きな咆哮を上げた。


「…っ!そう簡単にゃいかねぇか。気ぃ付けろ。こっからさらに攻撃が…っぐ!?」


トンっという音と共に魔獣の姿が一瞬消え、隊長に体当たりをかます

さらに追撃に腕を噛みちぎり、こちらを見てくる。

さらにトンっという音がして、リズムに体当たりをし、そのまま足を噛みちぎる


「っあああぁぁぁ!!」


リズムの絶叫が響き、それと同時に固まっていたミルカが再起動し、ナイフを投げ、ヘイトを向けさせる。


また、トンっと音がして、ミルカに体当たりをしようとし、すんでのところで避ける。


「やっぱり、目線と音である程度避けられるっす!前線はなんとか抑えるんで、リズムと隊長の回復を!そっち行きそうな時は合図するんで!」

「了解!アル・ライン・ヴェライヴス・リリアラート/スローイング!」


ポーションを操り、隊長とリズムにかける。


「ついでにっ!トリア・ヴェライヴス・スーティッド/ミラクルポーション!」


効果を促進させ、限界まで効能を引き出す


「んっ…痛ったいなぁ!っと、助かったよ、ありがと〜」

「話は討伐してから!後もう数発…」

「アレ、スキルっぽいね。瞬身持ちか、魔法…避けられるんだよねぇ」

「…どうする?」

「ん〜…よし、アドリブ詠唱は得意?」

「いや…やったことないけど…多分できる…かな?」

「おっけぇ。じゃあこっちが合わせるよ〜。とびっきりの合同魔法。やっちゃおう⭐︎」

「多分アレ、前衛だと無理だろうし…よし、なら…1分耐えて!合同をやるわ!」


「「「了解 (っす)!」」」


「じゃあ、ドロップちゃん、お先にお願いね」

「了解。コンタクト・セプト・ヴェライヴス」

「フィグニアイト・ミスティリア・イズネスト」

『『クラウン・コルネライト・ターゲットライズ・ミルローズ/フレインライト・ヴェノムレイン!!』』


詠唱が完成する。それと同時に一帯に霧が立ち込め、ポツリポツリと雨が降る。

熱湯に毒を混ぜた雨を降らせる。

瞬身で逃げられる範囲には全て降らせた。

一滴が死を呼ぶ雨。それを魔獣のみを対象とし、人は対象から除外した


「…よし、これで」

「終わり…かなぁ?」


暫くして、霧が晴れる。

毒雨も上がり、太陽が差し込む


「…グル…ァ…!」


そこには、息も絶え絶えな魔獣。


「なんというか…すごいね」

「流石魔獣だけあるよねぇ、きつい事この上ないよ〜」


そして、その魔獣がこちらをじっと見据える。


トンっと音が聞こえた。


「…っ!」


こちらへ向かって体当たりをしようとしたのだろう。

だが、私の目の前で大狼は止まり、そのまま息を引き取った


「…っはぁ。危ないな、ホントもう。でも、おしまいかな?なんとかなったぁ!」


そう言いながら、大きく息を吐く。

初めての強敵との戦い。一歩違っていれば死んでいたかもしれない

喉笛を噛みちぎられなかっただけよかった。


「…ありがとな、助かった。お前が居なかったら何人か死んでたかもしれねぇ」

「んーん、大丈夫。疲れたけど、すごくいい経験になったから」

「そりゃ何より。さぁ、帰るか」

「えぇ」


晴れ渡った空を見上げて、肩の力を抜く。

まだ弱いな、と思いながら。それでも。明日を見据えながら

彼女はまた歩いていく。

読んで頂きありがとうございます。

今回は魔獣戦ですね。もうちょっと長く、苦戦するかな?と思ってたんですが。思いの外乱数が良かったので楽に行けましたね。では。Tipsの時間です


Tips:スキル

魔法、武技とは違い、天性の才能を持った存在。または高位の魔獣、魔人などしか持たないもの。後付けで手に入れることも可能ではあるが、結局のところ才能次第。

今回の瞬身は簡単に言えば高速移動するスキル。とんっ。と言う音と共に練度次第で視界内全てを移動できるようになるスキル。制約はその音が鳴ることと、移動する場所を視認する必要があること。視認に関してはしなかった場合、変な方向に飛んでいくので逃げる時には視認する必要はそんなにない。

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