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第16話/メイリル

とてもとてもお久しぶりです。追ってくれてる人はいるのかしら…

さておき、最新話ですどうぞ。


「……んっ。生き返ったみたいだね。迷宮の縛りは…うん解けてる。感謝するよ。フゥ。ドロップ」


 そのように言いながら、腕を振り、魔法陣を出すメイリル。コントラクトをかけたとはいえ、少し警戒していると、詠唱はどうやら陽属性の魔法らしく、かつ範囲回復の文言を言っているため、一旦放置して、話を進めていく。


「気にしなくていいよ。とりあえず……契約だけこなしてから帰って寝よう……」

「おぉ。そうだったそうだった。先にやることをやってしまおうか。どっちと契約する?」

「私は別にいいかなぁ」

「ま、そうだろう。私としても今代の…「それ以上言ったらダメ。」そうか。まぁお前の真の護衛は務まらないだろうからね」


 今代……真の護衛……?やっぱりフゥって……いや、思考は回さないようにした方が良さそうかも……でも気になる……


「何の話してるのかしら……」

「なんでもないよー!ま、そんなわけだからドロップが契約しなよ」

「私は先に言ったようにどっちでも構わないからまぁ、縛られないのが一番だけどね」

「じゃあ、契約と行きましょう」


 一枚の羊皮紙を取り出し、さらりと文字を書いていく。最後に小型ナイフで血を垂らしながら、契約書を作り出す。ナイフをメイリルに渡し、契約書に血を垂らしたのを確認して、魔法でも縛る準備をする。


「とりあえず……できる限りの最大の契約はしたほうがいいよね……クァッド・クラン・シエリア・コントラクト・レヴィアリング/クリーチャーテイム」

「んっ……よし。完了したね。縛りの内容は……こんなものか。まぁ妥当と言えば妥当かな」

「完全に縛れるなら考えたけど、そうじゃないならこのくらいがいいでしょう?」

「流石我が主人だ。私をよく分かっているようで何よりだよ」

「お互いに利がある方が旅をする上で重要だと思っただけよ」


 契約が終わりメイリルとの会話がひと段落ついた頃に、宿屋の亭主が話しかけてくる。


「助太刀は必要なかったみてぇだな。とりあえず、ボス攻略おめでとう」

「ん、ありがと。にしても……何でこんなものが出来たのかしら……あまりにもヤバいダンジョンじゃない?」


 そう、出てくるもの、得られるものが大きいのはたまに当たりとしてあるのだが、5層。最初のボスからこのレベルの存在が出てくるダンジョンはほぼほぼあり得ないと言っていい。


 それこそ、このレベルは神代からあるダンジョンくらいなものだろう。断じて突発的に発生していいものではない。


「例のアレのせいだろうよ。大気中のマナ濃度が最近濃くなってきてるって話だ」

「それって……」

「あぁ、十中八九魔王の誕生だろうさ」


 そう言いながら頭を掻く亭主を見上げ、思考する。


 魔王とは単なる御伽話の存在ではない、数百年から数千年に一度。突発的に現れる大災害。勇者や、それに準ずる能力を持った存在でしか対抗できず、またその存在でさえ敗れることがある天災。


 そこまで思考し、口角が上がってしまう。そう、思ってしまった。面白そうだ……と。それと同時に思う、やはり、私は主人公では無いのだな……なんて、そこまで思考し、止める。


「……とりあえずは、いつまでもこの場所にいるのもだし、戻りましょう」

「そうだね!じゃあ帰ろっか!」

「まぁ待て、私を折角倒したというのにその報酬を置いて行ってどうする」

「あ、忘れてた。とりあえず私はメイリルが報酬ってことで、スキルオーブも貰ったしフゥが持ってって」

「え~?うーん……まぁ、とりあえず中身見てからにしよ?」

「それもそう……かな?使える方が使ったほうがいいのはそうだしね。」

「じゃあ、オープン!」


 メイリルが倒されたと同時に出現したであろう宝箱を開き、その中身を確認する。


 そこにあったのは一本の弓


「これは弓……かな?」

「ほう、弓が出たかそれならそれは傲慢の弓だろう」


 メイリルが言うにはこの弓はどうやら距離が伸びれば伸びるほど当たりやすくなり、威力が上がるというものらしい。


 最も、その矢を届けるだけの筋力が必要になるというのは必要ではあるし、自身の弓の実力に絶対の自信を持つか、この弓に対する絶対的な信頼があればこそうまく使えるらしいのだが


 そして、なによりもこのシリーズ武器の特徴として、その装備に溺れれば溺れるほどに、強くなりはするが、なにかしらのデメリットを被るらしい。そのデメリットに関しては、被ってからでないとわからないらしいが。


「傲慢か~……弓は使えるけど。私には合わないかも。そもそも私にはさっき作ってもらったコレがあるしね!」

「かといって私も使えるわけじゃないよ?なにせ私には杖があるしね~」

「私も使えんな、まぁ、ダンジョンにおける宝箱なんていうものはそういうモノだろう?」

「それもそうだね!で…その場合はフゥにもっといてもらうのがいいかなぁ?」

「ん~……わかった。じゃあ、預かっておくね!もし必要になったら持ってってもいーよ!」

「それはどうなの?でも分かったわ。なら、覚えておくわね」

「それじゃあ改めて!帰ろう!」

「うん……大分疲れたし。もう眠いしね……じゃあ、そういうことで。戻りましょうか」


 宿屋の亭主たちの護衛もあり、そのまま宿まで何事もなく、帰ることが出来た。あのダンジョンは何だったのか。魔王の出現の予兆とは言っていたけれど、それがもう既に始まっているかもわからない


 私たちにしてみれば、魔王関連の事柄など、こうした余波で推測することしかできないのだから


 ルーラーズレイドの時間にして、夜になるころに、宿に戻ることが出来た。今日もまたとても濃い一日ではあったけれど。こうした日々が続くというのも、ずっと退屈なあの時よりも充実してて、心地いい。

 

 そうして私たちのダンジョン攻略、星屑の洞窟における冒険は、途中帰還という形で、幕を下ろす

 

 次の冒険のことを、夢に見ながら、この節を一時の区切りとし、本を閉じるのだった


「遅いな、製作者」

ごめんね?キミのキャラ造形をどうしようか悩んでたりとか、展開どうしようとか色々考えてたら書く気力がなくなってた

「おい、私のせいにするつもり?まぁいいか。一度迷宮に縛られたとはいえ、こうした道を選んだというのは感謝するに能うこのだから。」

「あれ?ここどこ?」

ドロップはまだ此処に来ちゃダメだよ。出口はあっちだからかえろーね

「うむ。主様が来るのは確かに時期早々だな。仕方ない、送っていこう」

おねがいね。というわけで。皆様。お待たせいたしました。待ってた人いるのかな?

もしそうなら嬉しいです。これからもちょくちょくと更新はするとおもうので。よろしくお願いしますね

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