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第14話/トランセシスキマイラロード

正直凄く難産でした。戦闘描写難しい…

さて、遅れましたがどうぞ、ゆるりと見ていってくださいな


準備は終わった。あとはただ階段を下り、自身の全力を込めて、敵を倒すだけ

ゆっくり歩いて。階段を一段一段降りていく。

ガラクシアクラウンがキラキラと輝き、まるで天の川を下っていく様に。下へ下へと降りていく

100段ほどの階段を下り終え、次階層へと辿り着く


「一本道ね」

「うん。向こうには扉。あの先にいる感じかな」

「…最初に言った通り、ボスを倒すことになっちゃったわね」

「まぁまぁ。大丈夫だよ。全力で戦うから。補助はお願いね」

「補助だけ出来る戦闘になるとは思わないけどね。まぁ…防御を上げるにも割とポーション残量とかの問題もあって錬金できなかったから前には出たくないけど」

「ごめんね。わがまま言って」

「いや、それが一番生存の上での最適解だし。問題ないわよ」

「ありがと。その分頑張るから!」


扉の前に着く。

フゥはとんとんと軽く跳ね。私は一つ息を大きく吐く。


「開けるよ」

「オッケー」


扉を開き、ぐるりとあたりを見渡す。

半径100メートルほどの円形の部屋の真ん中にそれはいた。

まず目につくのは3つの頭。獅子に、竜に、羊。

ベースは獅子になっているのか、体躯は獅子だが、尻尾は蛇になっている。


「案の定だね」

「みたいだね。鑑定は届く?」

「部屋の境界で弾かれてる。入らないとダメっぽい」

「入ってから即座に撤退は?」

「鑑定…んー…ダメみたいだね。離脱不能エリアになるっぽい」

「なら弱点探しも必要だし。私がまず突っ込んでいくから、その間に鑑定をお願い。バフもなくていいよ。鑑定が終わり次第身体強化のバフを頂戴。それで一旦そっちに戻って、弱点だけ聞いてから前線に戻るから」

「了解。爆弾とかはどうする?」

「んー…そこら辺も鑑定次第かな。何はともあれ情報を得なきゃね」

「そうだね。あぁ…そういえば。入る前に言ってた保険云々ってのは?」

「あー…どうだろ。あとどのくらいここに留まれる?」

「んー…1時間が限度かな」

「微妙かな。戦闘中に保険がくると思うけど、でも耐える系の動きはコイツ相手にはきついし。うーん…」

「なるほどね。まぁ。保険が来るってのがわかっただけでありがたいわ。それならギリギリまで作戦を詰めてから、突撃しましょう」


〜〜〜〜〜〜〜


「そろそろ時間ね」

「ん、オッケー。じゃあ行くよ」


扉の中へとフゥがまず突撃する。それと同時にキマイラがフゥへと飛びかかりながら腕を振り、爪の斬撃を飛ばす。

その飛んできた斬撃を拳で殴りつけて逸らし、避けた場合にいくであろう方向に飛びかかっていたキメラを横から殴ると同時に、ぴょんと飛んで間合いをとる。


なんというか…普通に渡り合えてる姿を見て半ば安心しつつ、その隙を見逃さずに部屋へと入り鑑定を行う


“種を凌駕せし合成獣”メイリル(トランセシスキマイラロード)LV42

メイン:合成獣

サブ:-

スキル:飛龍,人化【真】,捕食,再生

武技: 円天,焔舞,花月

技能:言語理解

パッシブ:斬魔,魔炎,迷宮に囚われし者,ボスエネミー

魔法:混成式,陽3,炎10,土8,無6


概要

『捕食』により自らを進化させ、その最終系としての姿に至った合成獣。

自身の本来の姿を忘れ。迷宮に囚われた悲しき獣。

メイリルという名すらも忘れ。ただ暴れ、戦い、喰らう『暴食』の化身


殺し切るには1つの首を落としたあと30秒以内に残り2つの首全てを落とす必要があり、この対象の場合その後に人化した姿を討伐する必要がある。


この理性を殺された獣の生に終止符を。


スキル詳細

飛龍/斬撃を飛ばす。それにより攻撃力の減衰が起こらず。飛ぶ斬撃と近接攻撃が同時に当たった場合、二重にダメージが入る。

人化【真】/自身が死亡した時にも発動可能。自身のステータスを半減させ、人に化ける。[クールタイム1年]

捕食/完全に対象を捕食し切った時に発動。その存在の全ての技能。能力を取得する。

再生/自身の体力の1/10を1分毎に回復する。

円天/周囲20mに長剣(尻尾)による範囲攻撃。その後に周囲が燃える。

焔舞/30秒間特定の舞を舞い続けることで発動。(途中で止まった場合必要な時間が10秒増える。30秒より上がることは無い)

自身の物理攻撃力。炎属性魔法攻撃力に大補正

花月/戦闘中に30秒間月の光を浴びることで使用可能。自身に対して土属性の防御を張る。風属性。またはその上位属性以外のダメージを半減する。

言語理解/対象の言語を理解し、操ることが出来る。

斬魔/自身の斬撃属性の攻撃のダメージが50%上昇する。

魔炎/自身の炎属性またはその上位属性の攻撃、補助の効果を25%上昇する

迷宮に囚われし者/魂そのものが迷宮に囚われている。このスキルを所持している場合、迷宮からの指示には絶対服従となり、迷宮から出ることができなくなる。解放する手段は殺し切るしかない。1度完全に殺し、蘇生した場合。このスキルは解除される。迷宮内での行動に+10%の補正。

ボスエネミー/詳細不明

混成式/魔法を組み合わせ、新たな魔法を作り出すことができる。



「…(なるほどね。とりあえず風属性と水属性の通りがいいのはありがたいか)アル・ヴェンディグロウ・シエラ/エンチャントウィンドっと。あとは…フィンク・ライン・ヴェライヴス・シエラ・シエリア・プロティクリィド/アクアヴェールドライト!」


ダメージを風属性に変更する魔法と、炎属性を防御する水魔法を掛けて合図をする


「おっ、合図だね!じゃあ…!」


そういうとキメラを殴り飛ばしながらこちらへ戻ってくる


「端的に言うよ。弱点は首、だけど1個落としたら30秒以内で残りもオとさなきゃだから均等にダメージを蓄積。1分毎に再生が入るから短期決戦で。倒した後も油断は禁物。人化して生き返る。全体攻撃に円天持ち。30秒踊ればバフがかかるからそれは止めること。魔法も使ってくるから魔法陣の出現に注意かな。言語理解もあるっぽいから声聞こえてないとは思うけど聞こえてたら狙いはバレるかも。臨機応変にお願い」

「りょーかい!じゃ、また殴りにいってくるね」

「任せたわ。私も魔法で援護するから」


そう言ってフゥがまた飛び出していったの見て、キメラがまだ遠くにいるのを確認。魔法を詠唱する。


「クアッド・ヴェライヴス・フォルス・レディア・ディセングル/アクエリアフォールダウン」


キメラの上空に水を大量に出し滝の様に落とす。

足止め兼ダメージを与える魔法を使った後に滝の中から少し弱めの飛ぶ斬撃。滝に穴を開けてそこから出ようとする。

そこにフゥが到着し、蹴りをかますのを確認すると同時にフゥに当たらないように水魔法を解除。その間に詠唱していた魔法を放つ


「トリア・ライン・クラン・リリアラート・シエラ/ホーミングショット」


命中力を上げ、多少無理な体勢からでも当たるようにし、次は回避性能を上げるために魔法を詠唱する


フゥがバフがかかったのを確認すると、拳で各頭に2回ずつ拳を放ち、キメラを削っていく。

キメラは焔舞を使用しているのか今は隙を晒している。完成されるとまずいので回避用の詠唱をしつつ爆弾を投げる

ホーミングショットのおかげで軌道を変えながらウェンディヴァイトとグラナヴァイトが命中する。グラナヴァイトで重力属性効果をかけ、ウェンディヴァイトで足元に風を発生させ、体勢を崩させる。それと同時に詠唱が完成


「トリア・ライン・ヴェライヴス・アルトゥール・ラ・シエラ/アクエリアステップ」

「バフはかけ終わったわ!あとは攻めるわよ!」

「りょー…かいっ!」


焔舞を潰してくるというのがわかったのか、飛龍を放ちながら魔法を打つ準備をしている。

至近距離での飛龍だからかソレを放ってくる腕を殴り飛ばし、逸らす。


そこらじゅうに飛ぶ斬撃の跡が残り、なんならこっちにも数発飛んでくるのを回避しながら攻撃魔法を詠唱。その間にキメラの詠唱が完成したのか小さな岩石が大量に空に浮かび、その一つ一つが炎に包まれていく。あの炎は十中八九陽属性だが、土属性と合わさったことにより溶属性も内包しているだろう。


当たったら継続ダメージだけでヤバいことになるものが50発は上空に浮いている。アクアヴェールドライトである程度は軽減できるが…あのうちの五発も当たったら致命傷だろう。詠唱を中断し、回避に専念する。


フゥは気にした様子がなく、まだ殴り続けている。何かしらの札があるのだろう。

その炎弾はフゥに少し多めに、こっちには残りが飛んでくる。


「よっ…ほっ…っつぅ…!」


流石に避けきれずに3発ほど喰らい、急いで中位下級を飲み干す。

フゥは避ける素振りも見せずに拳を顔に叩き込んでいく。そんな状態で炎弾が着弾しそうになる。が、フゥからソレは逸れていきフゥの近くの地面に着弾する。


「……矢避け持ちか!」


フゥの持っているであろうスキルを想像し、安堵の息を漏らす。

なんとか戦えている。だが前もそうだった。本番はきっとこれからだろう。

気を引き締めて前を見つめ、詠唱を開始する。


「…そろそろ首をオとしにいくよ!」

「おっけぇ!」

「フィンク・ヴェライヴス・ピルス・クエティア/ウォーターカッター!」


詠唱が完成すると同時に、水の刃が飛んでいく。キマイラは避けることができずに、龍の首が今、ぼとりと落ちた


読んで頂きありがとうございます。

戦闘終わらなかったですね…ですがだいぶ遅れたっていうのと、キリもいい場所なのでここで投稿を。

次回もお楽しみに

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