第11話/星屑の洞窟
昨日は寝てしまって投稿できなかった…
というわけで遅れました、最新話です
どうぞゆるりと楽しんでいってくださいな
星の湖で少し休憩をした後に、また色々と見たり、採取をするために歩き出す。
道中では偶にリチュアスライムや、クォーツジャイアントなどが彷徨いており、スライムなどは私が、物理が効く相手はフゥがと言った感じで分担しながら戦う
「思ったよりもずっと相性がいいわね」
「そだね〜すっごく動きやすい」
そう言いながらも私が剥ぎ取りをして、フゥが警戒をする。
二人旅も面白いかもなぁ…なんて思いながら、けれど自分が満足するための旅路に人を巻き込むのもどうだろう?となる。
それ故に私は今この時この瞬間を楽しむ。
旅の出会いは一期一会。これから先合わない人も出てくるだろうけど、それも一つの楽しみだろう
「よし、終わった。じゃあ、次はどっち進もうかな」
「結構時間も経っちゃってるし、今日夜までに帰るならあと1,2箇所が限度ってとこかもね」
「じゃあ…そろそろ帰り道を進もう」
「おっけぇ。レッツゴー!」
そうして次に辿り着いた場所は洞窟だった。
「あれ…?こんなとこに洞窟なんてあったっけ…?」
「え?フゥも知らない場所?」
「結構ここら辺のことは知ってるんだけど…あれぇ?」
「うーん…こう言う場所にも行ってこそ旅の醍醐味だと思うけど…フゥもいるし…どうしよ」
「んー……いや、調査もしたいし一緒に行くよ。でもまぁその前に〜」
そう言いながら鈴を取り出す。
それをチリンと鳴らすと一陣の風が吹く
すると一言何かを呟き、風の丘の方へと風が進んでいく
「今のは…?」
「んー…保険?あ、そだ。紫風の夜でベルって貰ってない?」
「貰ってるけど…夕食がいらないってわけじゃないわよ?」
「あー…まぁそう言うふうに言うか、まぁ。保険は大いに越したことがないから。ちょっと借りていい?」
「別にいいけど…」
そう言うとまたチリンとベルを鳴らす。
今度はぐにゃりと空間が歪み、そこに声を入れてる
「使うとこうなるんだ…」
少しびっくりしながら、見ていると、フゥはベルを返してくる
「まぁ、時間通りにご飯が食べれるかは微妙になると思うけど、その旨も伝えておいたから安心してね」
「大丈夫よ。そもそもこの洞窟どこまでいくかとか危険がどうとかも分からないしね」
「結構危険かも?でもまぁ。安心して!魔法以外効かないヤツ以外はどうとでもなるから!」
「今までの戦闘を見ればわかるわよ。頼りにしてるわね」
「まっかせて!」
そう言いながら洞窟の中へと入っていく。
こう言った冒険もまた旅の醍醐味。楽しみだ
そう思いながら、歩を進めていく。
さて、中にはどんなものが待っているのだろう
〜〜〜〜〜
洞窟の中は幸いにも明るく、まるで星がすぐそばにあるかの様な光景だった。手を伸ばせば星に届く。そんな美しい光景。これが見れただけでも充分に中に入った甲斐があったのだが、なによりも大きいのが
「この光ってるの…ガラクシアクラウン?」
そこにあったのは最高級の宝石。銀河を宝石に詰め込んだかの様な濃紺の宝石は、魔術の触媒や、錬金術の素材としても最上のもの
「……すごいわね。これ」
「うん、すごい。だからこそ」
「えぇ。最高に恐ろしい。鉱石や宝石の最大の産出国であるハルコミヌスでも手に入らない量。それもこんな浅層に」
「うーん…私たちで手に負えるかな、コレ」
「そうよね…ちょっと惜しいけど…帰る?」
「………惜しいかぁ…まぁ。そうだよねぇ…よし。決めた。行こう」
「私は行きたいけど…いいの?」
「実際、こう言うのどうにかするのが私の仕事だからね。それに、貴女の旅路だし、行きたいなら協力したいなって!」
そう言ってにぱっと笑う彼女を見て、改めて覚悟を決める
「そうよね、なら行きましょう。その前に数個採掘してもいいかしら?」
「了解。手伝うよ〜」
そう言いながら、ガラクシアクラウンを採掘し、フゥはいらないと言うので5つほどで採掘を切り上げる
「で、ちょっと待ってて。流石にこの武器で此処を潜りたくないし」
「あれ、何するの?」
「私の本業は錬金術士。加工やらはお手のものってね。まぁ、場所的には簡易錬金しかできないけど、これだけのマナが大気に散ってるならむしろいつもよりやりやすいわ」
「なるほどね。守ってればいい?」
「5分で終わらせるわ。レシピは今作ったから」
すると、ドロップは自身の杖とガラクシアクラウンを2つ。クォーツジャイアントの魔核にサテリエットの枝。そしてとっておきとして持っていた月光花を1輪を取り出す。
「まずは、サテリエットの枝を私の杖と合成…トリア・グラナディア・フューズ・ブライン/フュージョンライズ」
「…やっぱ土属性だと消費激しいわね。まぁいいわ。次に、ガラクシアクラウンの魔力2つと魔核を融合…トリア・グラナディア・フューズ・マイン/フュージョンライズ」
「で…月光花を鉱石と融合…クァッド・ヴェライヴス・フューズ・マイン・フローリア/ミルローズフュージョン」
「…ふぅ。杖にこの融合した鉱石をはめ込んで…完成!」
「おおー!凄いねぇ」
「まぁ…魔力消費がホント激しくてやりたくはないんだけどね…」
「そかそか。じゃあ、改めてかな?」
「うん、行こう」
そういって、洞窟の奥へと歩いていく。
さて、ここでまたペンを置くとしよう
読んでいただきありがとうございます。
というわけで、簡易錬金術のお披露目です
簡易錬金術と通常錬金術の違いは様々あります
というわけで、久々のTipsですね
Tips:簡易錬金術
魔法のみを使用しての錬金術。
それゆえにどこでもできるのだが、通常錬金術に比べてのデメリットとして
・マナを大量に消費する
・魔力濃度の低い場所だと稀に失敗する
・品質が通常錬金術に比べて、1~2段階下がる
代わりに時間がかからずにどこでもできる。
武器に対して簡易錬金術を使うことは少ないのだが、魔力を使うとはいえその場で武器を強化できるのは強い素材がある場所ではとても便利
ただし、武器には強化限度値があるので注意が必要
さて、ではあとがきもここまでとしましょう。
それではまた。