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即身像  作者: 面映唯
第二章
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 爽快な目覚めだった。


 最近の目覚めと言えば、うまく瞼があかず二度寝三度寝と繰り返すほどの億劫さだった。眠りが浅いようで、夜中に二度三度と目覚め、いざ朝になって起きた際の怠さ。最近はアルコール濃度の高いストロングや清酒に頼らなければ眠れずにはいられなくなっていた。しかし、眠れる代償は二日酔いとなって現れる。結局朝の目覚めは酒を飲もうが飲まなかろうが気分が最悪なのには変わりない。このまま目覚めなくてもよかったのに、と思ってしまうほどだったが、今日の目覚めは久しく体感していないほど爽快で、カーテンの隙間を差す陽光が嫌みどころか自分の身体を快活にさせてくれているような気さえした。故に、二度寝などする余地もなく立ち上がれていた。不思議である。


 シャワーを浴び、服に着替え、財布と印刷した地図を持って家を出る。鍵なんてかけなくてもいいだろう。こんな家に盗まれるものなんてない。できるだけ動きやすい方がいい。長袖も長ズボンも靴下も靴も嫌いだ。自分の身体を締め付けるタイトな衣服はすべて嫌い。鞄は邪魔になる。左右のポケットに財布と地図をそれぞれ滑り込ませた。


 二時間程度新幹線に揺られ、バスに乗り換える。三時間かけて目的地周辺まで行き、そこからは歩くこととなった。


 地図を見、目的地と現在地の距離を確認する。ここからまた二時間は歩くようだった。



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