第8話 それぞれの思い
約1ヵ月経ってしまいました。すみません。
~病院~
里奈「ねぇ、お父さん?」
賢太「どうした?」
里奈「氷空の友達がね、氷空のお見舞いに行きたいって言ってるのよ。」
賢太「ほう、氷空のお見舞いに。でも、悪いが許可は出せない。」
里奈「どうしてか教えてくれるかしら?」
賢太「関係者ではないからだ。部外者が俺らの事情に首を突っ込むことはない。」
里奈「そう返って来ると思ってたわ。でも私最近氷空の友達に会ったのよ。その時に氷空の事をどう思ってるか、聞いた。」
賢太「お前から見てどうだった?」
里奈「…たった一人を除けば合格だわ。でもその一人がまだ真意にたどり着けてない。」
賢太「そうか。でも合格にしたんだろ?」
里奈「えぇ、合格にしたわ。」
賢太「…その一人に希望を見出してるからか?」
里奈「その通りよ。私は彼女ならいけるんじゃないかと思ってる。」
賢太「そうか。」
里奈「これを踏まえて、お父さんはどうする?許可する?」
賢太「その子たちと話してからだ。有無を決めるのは。」
里奈「わかったわ。」
~真白宅~
真白「氷空のお母さん説得できたかなぁ?対面するか分からないけど覚悟を決めておいた方がいいのかも…。」
真白母「真白―!ご飯よー。降りてきなさーい!」
真白「はーい!」
真白(早く会いたいなぁ。拒絶されたりしたらどうしよう。)
真白母「早く降りてきなさーい!」
~佳奈宅~
佳奈「氷空のお母さん説得できたかな?早く会いたいな…。」
佳奈兄「誰に会いたいんだ?」ヒョコ
佳奈「きゃあああああ!!」
佳奈兄「うるさいぞ、近所迷惑。」
佳奈「入る時はノックしろって言ってるでしょ!この馬鹿兄貴!」
佳奈兄「で、誰に会いたいんだ?」
佳奈「内緒。」プイッ
佳奈兄「もしかして…彼氏か!?」
佳奈「違うよ!友達だよ!」
佳奈兄「良かったぁ」ホッ
佳奈(元気してるかな?)
~美優宅~
美優「氷空大丈夫かなぁ…。」
美優(私が不安がってちゃだめだよね!一番つらいのは氷空なんだから。私の出来ることはいつも通り接してあげること。面会オッケーだったらいつも通りいくぞー!)
美優母「買い物行くけどついてくる―?」
美優「あ、行くー!買いたいものもあるし。」
美優母「何が欲しいのよ。」
美優「ちょっとお土産の品を。」
美優「誰のお土産を買うのよ?」
美優「と、友達の…。」
美優母「ふーん」ニヤニヤ
美優「な、なに?」
美優母「いや?別に―♪」
美優「なんなのよ…。」
~天羅宅~
天羅「あいつ、大丈夫かな?」
天羅(あいつは、助けてやらなきゃいけない。誰かが支えてやらなきゃいけない。アイツは今まで一人でみんなを支えてきたんだ。今度は俺らが支えてやらんとな…。)
天羅母「天羅―!課題やってるのか―!」
天羅「やってるよ!うるさい!静かにしてろよ!」
~病院~
里奈「みんないい子だから前向きに考えてあげてね。」
賢太「選定はしっかりやらせてもらう。甘えなど無い。」
賢太(氷空は一人でどれだけのものを抱えていたんだろうか?)
第9話に続く...