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作者: 秋葉竹



クジラの瞳が狂ってしまった頃

ゼペット爺さんを胎内に住まわせてやる。


「ピノキオこそ、わしの全てじゃ。」


そんな悲しい声をだれに

そんなさみしいクジラの中で


「ランプの灯はどんな夢を魅せてくれる?」


暗闇シンデレラは

狂ってしまった。

戦争を、はじめましょう?

って。


その傷を量子力学の要領で

砂糖菓子の砲弾でぶち抜くよ。


時間が、ボカーンとなる

花曇りの朝


沈まない月はその儚さを

冷たい花弁のようにほろほろほろと

落とす

罪をながす夜を過ごしたから


だから、


クジラの瞳が狂ってしまった頃

ゼペット爺さんを胎内に住まわせてやる。


って、それは、


仄暗い罪を

償うためのファンタジーの真似さ。


全て捧げて好きだった

死んだ彼女アイツの代わりさ。


「彼女こそ、わたしの全てなのに」

いなくなったら、ダメじゃない?


だから、夜は寒い

だから、夜は長い


生きていなくていい日々を生きる、

わたしこそクジラになって、死にたい。


暗闇シンデレラよ、だから、

ええ、

戦争を、

はじめましょう、よ?








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― 新着の感想 ―
[良い点] えー、戦争を始めるの? 物騒ですね、秋葉竹さま。 ゼペット爺さんには、 砂糖だらけの甘々ミルクティーでも飲ませて、 よちよちと撫で回して、 鯨の中で絵本でも読んであげましょうよ〜♪ …
2021/08/16 18:17 退会済み
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