ダイアモンド:ギア 〜七宝聖剣の使い手〜
続きは…作ってません
ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ザシュッ
誰も入らないであろう、森の中、
風を切る音、そして木を切る音が聞こえてくる。
刮目すべきは尋常ならぬ早さで振られているその剣。
その件は無色水色の石…ダイヤモンドで装飾されている。
そんな高級なものは、普通高貴な身分…の大人が持つべきもの。
それを持つものは、明らかにそのきらびやかな装飾には似合わない……
少年だった。
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目を覚ました。
いつもと同じように、体を起こし、井戸の水で体を洗って、ご飯を作って…
いつものように、剣の素振りを始める。
その手に持つは無色水色の石が嵌った柄に、透明な剣身。
誰もが目を奪われるであろうその剣は、光を反射して神秘的な雰囲気を醸し出している。
そして…
「ふう、こんなもんか…」
その身に纏っていた気が霧散する。
呟くのは1人の少年。
少年…とはいえど、まだまだなったばかり。
その目は蒼色、髪の色は銀色。そしてこんな山奥にいるはずはないほど、色白な子供だった。
齢はまだ初等学校にすら入学できないほどであろうか。
しかし、その身に纏っていたのは、紛れもなく強者の風格であったのは間違いないであろう。
しかし……
「さて、ご飯でも食べようかなあ。」
瞬間表情を変え、喜色をあらわにした。そして
その年に見合ったような可愛らしい顔をして、
ご飯が楽しみ!
とでもいいそうな足取りで家に向かっていった…
…周りには切られた木が積もっていたのだが…
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「いっただっきまーす!…もむもむ、やっぱり、ゴクン、美味しいなあ…」
喜色を見せ、年相応の喜び方を現した少年は、口いっぱいに肉を頬張った。
そして、蕩けるような表情をして、そう呟いた。
「まさか、こんなものを食べれるようになるとは…もっとはやく逃げれば良かった…かも?…うん、やっぱり8等級以上しか出ないって言ってたし…これ、10等級のモンスターだしなあ。」
この世界には、モンスター…もとい、魔物…化け物…怪物…の類のものが存在する。
これらのモンスターには、『等級』と呼ばれるものが存在する。
これは、最弱のモンスター…レッサースライムを1とし、太刀打ちできないモンスター…『キング』や、『エンペラー』などのモンスターを10として表す方法である。…なお、この方法では、最強の『エンシェントドラゴン』などは一万ほど行くのではないか…
とはいえど、常人にキングスライムに太刀打ちする術はない、と言ってもいい。
しかし、あくまで『常人』である。
この世の中には、『化け物』も多いのである。
代表的なものは、剣は一流、雷の魔法を使いこなす『勇者』などがある。
他には『聖女』『賢者』『魔王』そして、
『七宝剣帝』。
この世界の子供なら誰でも知っているであろうその名。
『ルビー』『サファイア』『エメラルド』『トパーズ』『アメジスト』『ガーネット』そして…
『ダイヤモンド』…この世で最も強く、尊い存在。
これらの宝石を模して、神の加護がかかった剣。
それが『七宝聖剣』。
これらは、初代が亡くなった時、飛び散り、そして最も強き七人のものとなった。
これを持つものを『七宝剣聖』と呼ぶ。
そして重要な地位に立つのである。
そして一年前…『ダイヤモンド』を持つ帝王が逝った。
誰にでも心優しく、しかしそれ故に…恨まれた。
気に入っていた少年も、共に。
しかし、逝ったと同時に、少年は追い出された。
まるで、今までの嫉妬かのように。
そして生き抜いた。
とある存在と共に。
三年が経ち、帝国で暴動が起こった。
これまでの悪政を糧に。
とある人物が少年と出会った時。
物語の歯車は、周り出す。
光を反射する、一つの歯車とともに。
その歯車の名はディア、と言った。
この後のお話の予定
クリスタと少しだけ魔の森で過ごし、帝国の様子を知ったディア。2人とも、会ったことがあるどころかめちゃくちゃ仲がよかったとか、知る由もない。そしてクリスタを探しに来たとある騎士(名は未定)が知り合っていたことをばらし、ワーーーってなる。そして、そこにやってきた捜索軍。そこでディアが剣を使って弾き飛ばし、なんで!?ってなって、今までできなかったのは、剣が壊れるからーっていうことだった。それどころじゃない!ってびっくりして、「それは-------だよ!」「は、はあああ⁉︎」てなって、そしたら捜索群にばらされて、だから逃げ出してーって感じ。 連載版出しても評価なくなった瞬間、やる気なくなった瞬間にやめる…と思う。続けたいけど。頑張るけど。一日一個目指す。千五百文字くらいがいいなー