第9話:チュートリアル-3
第9話
「じゃあ・・・・、思い浮かべるぞ。」
「ドウゾ。デキレバ4ツ、オネガイシマス。」
「了解。」
光治郎は自分が知ってる難しい問題を思い浮かべた。
すると・・・・
8+10=? 黒→?
赤→? 白→?
「どうだ!!」
「・・・・・・・コレガアナタノセイイッパイデスカ?」
「うん。」
「・・・・・・・」
サポートAI、絶句。
「なんか言ってくれよ!無視はやめて。」
「サキホドアナタハ、ワタシノヨウイシタモンダイヲ、コンナンッテイイマシタガ、コノヨッツモ、
サホドカワッテナイヨウニオモイマスガ・・・・・。
コレガホントニアナタノセイイッパイデスカ?」
「う・・・・うん。」
申し訳なさそうに言う光治郎。
『このロボット、さっきの事、確実に根に持ってるな・・・・・。』
「シカタガアリマセン。コノヨッツノナカノドレカヲエランデミテクダサイ。」
「わかった。」
光治郎は 8+10=? を選んだ。
すると、ゴブリンの目の前に、 8+10=? という問題が書かれているパネルが出現する。
ゴブリンは・・・・。
「18。」
と答えた。 正解。
ピンポーン って音が鳴る。
「ゴブリンがしゃべった・・・・・。」
「ドコカノセイユウサンガ、ゴブリンノコエヲフキコンダノデショウ。」
ゴブリンのターン。
「あの・・・・、持ってるオノで攻撃してくるのか?」
「イイエ。アノオノハカザリデス。」
「あ、なんだ。びっくりした・・・・。あれで攻撃されたら死ぬもんな。」
「ハイ。」
ゴブリンの攻撃。
「ゴブ―――――!!」
15×3=? のぼりざか→?
38÷2=? 無能→?
「ゲゲ―――!!全部わからん。」
「・・・マジデスカ。ゼンブ、ショウガッコウデナライマスヨ。」
「オレは特別な人間なんだよ。」
ダメな意味での特別。
ゴブリンは、 15×3=? を選び、
15×3=? が、光治郎の目の前に出現した。
それと同時に、
横に長いゲージが、青色だったのが、少しづつ赤色になってくる。
「なんだ、この横棒。」
「タイムゲージデス。ゲージガスベテアカ二ナルト、ジカンギレデ、ダメージヲクラッテシマイマス。
デキルダケハヤクオコタエクダサイ。」
「オーケー。わかった!」
「2!」 ブッブ――。
「4!」 ブッブ――。
「8!」 ブッブ――。
「10!」 ブッブ――。
「ストップ!ストップ!」
ロッツは光治郎がしゃべるのを止めた。
「・・・・?なんで止めるの?答えまくってたらいつかは当たるでしょ。」
つづく。