第8話:チュートリアル-2
第8話
光治郎が思考ペンで、攻撃の文字を押すと、
空中に浮かぶパネルが、違うパネルに変わった。
四角いパネルの中には、
1+1=? 川→?
青色→? 3+2=?
という4つの問題が、タテ2列、ヨコ2列で分かれているパネルの中に入っていた。
「?・・・なんだコレ。」
と、ロッツに質問した。
「コノヨッツノモンダイガアナタノコウゲキモンダイデス。
コノナカノドレカヲセンタクスルコトデ、テキニコウゲキガデキマス。」
「マジか・・・・!!ゲームっつっても結局はお勉強かよ!!」
今ごろ気付いた光治郎。
「まぁ・・・、よくよく考えりゃ、受験パスしてゲームで高校行けるって事は・・・・そういう事か・・・・。」
ガックリ肩を落とす光治郎。
テンションだだ下がりだ。
「そうか・・・・、つまり、敵に問題出して、敵が出した問題を答えられなかったらダメージ与えられるって事か。」
「ソノトオリデス。」
「・・・・で、オレの攻撃問題なんだが・・・・・。」
「ナニカモンダイデモ?」
「問題ありありだ!!
1+1=?・・・って、こんなんでゴブリンにダメージ与えられるのか?」
「タブン、ムリデショウ。」
「じゃあなんでこの4つにした!!」
「モウシワケゴザイマセン。バトルマエニイウベキデシタ。
ホンライ、バトルガハジマッタラモンダイハセットデキナイノデスガ、コンカイハチュートリアルトイウコトデ、モンダイヲセットシナオシテモイイデス。」
「問題セットって・・・・、どうやるんだ?」
「ジブンガシッテルモンダイデ、ムズカシイモンダイヲオモイウカベテクダサイ。」
「オウ・・・・、わかった。」
「タダシ、コタエヲシッテイナイトニュウリョクハデキマセン。
アナタガコタエヲシッテイルカハ、イマ、キカイニヨリ、アナタノノウニアクセスシテイルノデワカリマス。」
「あぁ、なるほど。あのパーマかける時のやつみたいなの、頭にかぶせてたもんな。」
「・・・・・・」サポートAI、ノーコメント。
その間、ずっとジ――――ッと待ってくれてるゴブリン。
ごめん、ゴブリン。
つづく。