第6話:グロウアップファンタジーワールドへようこそ。
第6話
第6話
意識がなくなり、数分後―――・・・・。
意識が戻り、光治郎は目を開けた。
そして、目の前に広がる風景を見て驚いた。
「なんじゃこりゃあぁぁ!!!!!」
目の前には―――――――、
幻想的な風景が広がって
たらいいなとか思ってたが、
目の前はすっごい汚らしい平原で、ゴミがところかしこに転がっていて、ホームレスらしき人間とホームレスのテントらしきものがところかしこにある。
そして、空は、ここは地獄か?と思うくらい淀んでいる・・・・。
しかも、自分の格好を見ると、目の前にいるホームレスっぽい人と同じ、汚らしい格好をしていた。
「ちょ――――い!!ちょい!!ちょい!!」
光治郎はどこにいるかわからないゲーム制作者に声をかけた。
すると、目の前に、空に浮かんでるロボットが現れた。
なんかちょっとセミっぽい。
「グロウアップファンタジーワールドエヨウコソ。
ワタシハ、アナタノサポートAIノ、ロッツデス。」
あ・・・・、このロボットが説明担当係か。
「ちょっと早速、ゲーム制作者に抗議があるんですけど。」
「ナンデショウ?」
「なんでいきなりこんな囚人みたいな格好させられて、しかも地獄みたいな場所なの?」
なんでなんでなんで?と質問する光治郎。
「シツモン二オコタエイタシマス。」
「ココハ、バカハソンヲ《オ》シ、アタマイイトトクヲスル。
ソレヲワカリヤスクサイゲンシタセカイデス。」
「え――――――。そんなん不公平でしょ。バカがかわいそうじゃん。」
「モットイイオモイヲシタカッタラ、アタマヨクナレ、トイウコトデスヨ。
ココハステージ1、ビンボウエリア。
コノステージヲクリアデキルト、ステージ2ノフツウエリアニススメマス。
フツウエリアニイケタラ、フツウノカッコウ、フツウノセイカツガコノゲームノナカデデキルヨウニナリマスヨ。」
「なるほど・・・・。クソッ。バカをバカにした様なゲーム内容だな・・・・・。」
「クヤシカッタラ、アタマヨクナレ、トイウコトデスヨ。」
「アナタノモクテキハ、ゲームスイセン、ツマリ、アタマガヨクナリタイトイウコトデショウ?」
「うん。」
「ジャア、グジグジモンクイッテナイデガンバリマショウヨ。」
「は――い。」
この最悪な状況から抜け出すには、ステージ1の、この貧乏エリアをクリアする必要があるらしい。
まあ・・・・でも、ゲームの面白い所は、少しずつ成長していって、できる事や行ける所が増えていく所だからな。
とりあえずやってみよう。
この・・・・、グ・・・・?なんとかかんとかファンタジーワールドを!!
光治郎はこのゲームを楽しみつつ、頑張ろうと心の中で強く決意した。
つづく。