第3話:ゲーム会社
3話目。
7月20日。
夏休み1日目。 天気は快晴。
先生にもらったメモを頼りに目的地に向かった。
埼玉県のJ○X○(ジ○ク○)のある所を
ず――――――っと真っすぐ行った所に、
グロウアップファンタジーワールドを作ったゲームの会社、
エアリア-フリーストがあるらしい。
周り、建物がほとんどなく、
楽勝で行けると光治郎は思っていたが、
メチャクチャ迷った。
親に地図を借りたが見方が分からず、
勘で辿り着こうとしたからである。
(光治郎は携帯電話を持っていない。)
一向に辿り着く気配がなかったため、
近くにいた人に聞きまくり、
なんとか約束の時間(午後2時)の40分前に
着く事が出来た。
会社、大きいしキレイ。
光治郎は自分が方向オンチと知っていたため、
朝9時に埼玉県の川口市にある自分の家を出発した。
早く出発して良かった、と心底思う光治郎であった。
会社の近くのコンビニで時間を潰した後、約束の時間の10分前に会社に入った。
ウィ――ン
自動ドアが開き、中に入る光治郎。
入口にはエアリア-フリーストが作ったゲームのポスターが何枚か貼られている。
エントランスも外観同様、キレイで、オレなんかが入ってもいいのか?と思うほど。
「いらっしゃいませ。」
受付のお姉さんが満面の笑みで声を掛けてくる。
メッチャかわいい。
しかし、格好は完全にコスプレだ。
髪は銀髪、服装はSFゲームのキャラクターが着るような恰好で、しかもミニスカート。
似合ってはいるが、仕事中ずっとこの格好?
恥ずかしくないのだろうか・・・・・。
などと考えていると、お姉さんが声を掛けてきた。
「エアリア-フリーストへようこそ。今日はどういったご用件でしょうか?」
真正面、アップで見た。メチャクチャかわいい。
本当にSFゲームのキャラクターが現実にいるみたいだ・・・・・。
「あの・・・・、き、きききき今日、二時に行けと言われ来ました。く、久我光治郎といいます。ゲ、ゲゲゲゲゲームすいせんの予約をしてる久我光治郎といいます。」
緊張し、名前を二回言った光治郎。
「グロウアップファンタジーワールドを
プレイしに来られたのですね。ありがとうございます。
確認をとりますので少々お待ちください。」
ピピ…ピ
受付カウンターの右斜め前にあるコンピュータを
打ち始める受付のお姉さん。
予約の確認をしているのだろう。
「大変お待たせ致しました。
確認がとれましたので早速ゲームフロアにご案内致します。」
と言われ、お姉さんの後をついていく光治郎。
後ろ姿も素晴らしい。今日はこの姿が見れただけでも満足な気がした。
家に帰り・・・・・
おっとそうだ。オレの目的は共学の高校に行く事だった。
とかなんとか考えながら受付のお姉さんについていく光治郎。
通路を歩き、しばらくすると、エレベーターがあり、エレベーターで30階まで向かった。
そしてまた通路を歩き、5分ほど歩いた場所に大きな扉があった。
受付のお姉さんがリモコンのような物を取り出し、ボタンを押すと、
ゴゴゴゴ……
と、扉が開いた。
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