第2話
今日は。
お久しぶりです!
待っていた方はいないと思いますが!
時間潰しにでも役立ててやってください!
第2話 六色の龍
「あー、疲れた。」
影を倒し終えた俺は、自宅に帰りベットの上に倒れるようにして横になった。
基本的に影を倒した人間は、とある機関に報告し、そこの隊員にならなくてはならないが、[基本的には]であって、[絶対に]ではない。そのため、
面倒だから・・・
ヤダ。
いや、それはそうだろう。なんで自分から言わなきゃいけないんだ?自分から仕事を増やそうだなんて頭のおかしい奴だけだろう?!
面倒に極力遭わないためにも、この選択肢が一番の筈だ。
そんなこんなを考えていると、時刻は23:30に。
・・・寝るか。後のことは明日考えよう。
なんとかなるさ。
お休みなさーい。
トプン・・・
深い、深い水底に俺はただ一人で落ちていく。
空気がない筈なのに、苦しくない。
光がない筈なのに、暗くない。
このは何処だ?
なぜ俺はここにいる?
いや、そうじゃない。一番の問題は、
なぜ目の前に六色の龍がいる?
赤き龍は、とても猛々しく、眼に赫き火を宿している。
青き龍は、とても静かで、眼に蒼い水を持つ。
橙の龍は、とても神々しく、眼は土で覆われていた。
緑の龍は、とても不思議そうで、翠の眼を持っていた。
黒き龍は、とても禍々しく、黒き瞳を持っていた。
白き龍は、とても清廉で、白き瞳を持っていた。
赤き龍は俺に言う。
「お前に力を与えよう」、と。
青き龍は俺に言う。
「力の限りを尽くしなさい」、と。
橙の龍は俺に言う。
「影に鉄槌を与えよ」、と。
緑の龍は俺に言う。
「お前が国の守護をせよ」、と。
黒き龍は俺に言う。
「龍の総てを引き継げ」、と。
白き龍は俺に言う。
「新たな龍になるのだ」、と。
そして全ての龍が俺に言う。
「お前が新たな王になれ」、と。
そして全ての龍が光の球に変化して、俺の心臓の辺りに入り込む。
この時漸く理解した。
俺の影が龍の意味、そして力の本質を。
だから俺はこう言おう。
「世界を統べるのは龍の力だ」、と。