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時の書き手と星の読み手  作者: 佐藤達也
1/3

プロローグ

こんにちは。

前作は申し訳ありません。

今作は気を引き締めて、50話まで行くようにします。

時の書き手と星の読み手

プロローグとは、別名、理不尽という。

2016年11月11日22:30のことだ。

僕はその日初めて、


「こんにちは。私のために強くなりなさい」


夜空を飛ぶ人に出会った。


…いや、出会ってしまった。

僕の間違えはなんだったのだろうか。

夜中に外を歩いていたこと?

それとも、コンビニで飲み物を買いに行ったこと?

それとも、その時間にそこを通ってしまったこと?


…いやどれも違うだろう。

それらは全て僕個人が選んでしまったことなのだから。

変えることは出来ないし、もちろん止めることも出来やしない。

いや、変えられるものなら変えたいけど無理だしね。

そして拒否をすることさえも難しい。

なぜなら相手は…


「できるわよね♪」


…僕に鋭利(日)な(本)もの(刀)を突き付けながら、命令しているのだから。


くっそ。

どうしてこうなった?

こんなのは、こんな役目を受け持つのは、物語の主人公じゃないのかよ!

どうして俺みたいな、普通の学生がやらなきゃいけないんだよ!


「断「ることは出来ませーん」」


その言葉を最後に僕の意識はテレビの電源を切るように簡単に、落ちたんだ。


あぁ、どうしてこうなった?

主人公になれる奴、なりたい奴ならほかにたくさんいるだろうに。

どうして僕なんだよ!

どっかで「絶望なんてするな!」ってセリフを聞いたことがあるような気がしないでもないけど、今回ばっかりは対象外だよね?


あぁ、…死んでみたいな。


「死ぬことはまだ許されておりませーん」


…あれ?

僕の夢の中のはずなのに、あの理不尽な…もとい、屑の声が聞こえる。

…そうか。僕はそうしてまであの屑を殺したいと思っていたのか。

確か夢は本人が見たい夢を見させてくれるって言うしね。


「そうじゃなくて-。明日からあなたを影殺しにするために、気絶させたのよー」


はいはい、そうですか。わけわからん単語が出たな。

んっんん。ゴホン。

説明しよう!

影殺しとは、2000年より突如現れた『影』と呼ばれる存在を狩ることのできる、世界でもまだ1,000人もいない、まさに意・味・不・明☆な存在なのだ。

それぞれの影殺しは、1つまたは2つ属性を所有している。火、水、風、土のうち2つか、ユニーク1つとなっている。

『影』とは、いつの間にか現れる黒い存在のこと。姿かたちは動物、人型、架空の存在、武器と様々であり、しかも強い。また、こちらも意・味・不・明☆となっている。


で、そんな意味不明な存在に僕になれと?


「ええ。なってくれるわよね?」


断る!


「…え?」


断固として断る!面倒事は嫌いだ!

そんなことをするのは、物語の主人公でいいじゃないか!

だから僕は断固として拒否をする!


「はぁ。まぁいいわ。もうなってるし」


…は?貴様、今何と言った?


「それじゃあねー、ばいばーい」

ちょ、おま、まっ…

ふざけんなよー!


そう、こうして僕の皆が見ていないところでのみ影を殺す、という


『壊れた日常』が幕を開けた。…のか?


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