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草原 竜の章 エピローグ

春の日差しを受けて、青々と茂る木が一本あった。


その名はプラタナス。


 どこにでもあるような木だ。


 木は一人の少女の少年の出会いを彩った。


 木は感謝した。


 その出会いを大切にした少年を。少女を。



 木は二人の少女と少年の悲しい別れを彩った。


 木は一人の少女と少年の再会を彩った。


 木は喜んだ。やはり出会いを大切にした者の心に。


 ずっと木は待っていた。人との触れあいを。



 何故だろう?


 寂しかった?


 ううん。


 何故だろう?


 憧れたんだよ。


 何を?


 人の心に憧れたんだよ。


 何故?


 ずっと悲しそうに泣いている少女の心に触れたから。


 何故?


 ずっとその少女を思う私を知ったから。


 誰の為の奇跡だったの?


 奇跡?


 奇跡でしょ?


 そうなのかもね。


 やっぱり夢?


 夢かもしれないね。


 覚めてしまうの?


 それは貴女次第。


 うん。そうだね。


 大好きな人が出来たから。それだけでも良いんだよ。


 そうだね。


 じゃあ、またね


 うん。


 私の子をよろしく


 私の子もね


 うん。わかったよ。




 









                     〜〜〜エピローグ〜〜〜





「で、結局どうなったの?」


 不思議研究部の部室で茜と竜は居た。


「なぁぁんも分からへん」


「何だよそれぇ〜」


「何だよ〜って言われても説明出来へんやろ流石にこんな変な事…」


「そんな事言ったら今回の発表どうするの?不思議事件だよ?立派な」


「……茜ちゃんは公表したいんか?」


「……正直迷ってる」


「ほらな。ええやん一つぐらい分からへん事あっても」


「そんなもんかなぁ?」


「そんなもんやろ?」


「じゃあ、今回はこれでこの事件は終了って事だね」


「今回は…ってそんな何回もあっても困るんやけどな…」


「へへ〜言ったでしょ?此処ら辺一体はパワースポットに―」


「もうええて…」


 竜は心底疲れたようにテーブルに突っ伏した。


「それじゃ、次回は海かなぁ〜」


 茜が何か言っているのを聞き流しながら竜はそのまま眠りに着いた。






【プラタナスの樹に… 草原 竜の章 完】









『わたし…まだきえたくない…』


to be continue...


これにて終わりです。

続きがありそうな終わり方ですが、基本的には無いです。


他の作品などhttp://9922.at.webry.info/にて公開しておりますのでよろしかったらお願いします。


ありがとうございました。

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