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祭事の学園都市番外編~その1~

秋雨さんに許可を戴いて祭事の学園都市の番外編を投稿します。

龍星の修行話その1です。

ヒョウガさんからも許可を戴いて高峰光が出ています。

体育祭の後日、北郷正樹との訓練を終えた榊龍星の元に一本の電話が入った。

「はい、榊です」

『やっほー♪龍星~お母さんよ~♪』

「母さん!」

電話の相手は龍星の母親の榊美桜だった。

「いきなりどうしたんだ?」

『うふふ~♪聞いたわよ~♪貴方、今修行しているでしょう~』

「一体誰に聞いたんだ(汗)」

『内緒~♪お母さんにも学園都市に情報網があるとだけ言っておくわ~』

そう言ってコロコロと笑う美桜。

実は美桜に報告したのは、龍星の恋人の瀬川芹香である。

『龍星~?お母さん言ったわよね~?貴方の本質の事~』

龍星は攻と守どちらを好むかというと、攻を好む性質にある。

だが、龍星の本質は防御にこそある。

その強靭な肉体と弾丸すら見切れる動体視力を持って守りに徹すれば、恐らく暴走状態の朝霧裕樹の攻撃すらもある程度は捌き防げただろう。

そもそも龍星の特性とも言えるバーサクモードは本来大切な存在を傷つけた敵に対する怒りと守りきれなかった己に対する怒りによって発動する為、その余りの怒りに龍星は自我を失い狂戦士と化する。

その為龍星は自我を保つ為に精神修行を行い、どちらかの怒りを抑える事に成功した。

その結果、自身の意志で発動する事が出来るようになったが、バーサクモード本来の威力は無くなった。


かつて、大病を患い入院していた龍星の主治医であり今は学園都市の指名手配犯である東城太助は龍星を学園都市の守護者と言った事がある。

少なくとも東城太助は自身が受け持っていた患者である龍星の本質を見抜いていたのだろう。

「俺の本質?」

『貴方の本質は防御よ~?防御を疎かにしたら勝てる相手にも負けちゃうわよ~』

「・・・・・・かもな」

『だから、今一度お母さんが稽古をつけたげる~♪実はもう学園都市に来てるのよ~♪』

「何ぃぃぃぃっ!?」

いきなりの美桜の発言に龍星の叫びが辺り一面に木霊した。


「何やってんだよ(汗)」

美桜のサプライズ来訪発言より数十分後。

龍星は今、保安部に来ていた。

数分前に保安部員の高峰光から電話が入り、龍星を呼ぶ12~3才位の女の子を保護したと言われ身元引き受けにやってきたのだ。

「やっほー♪」

「やっほー♪じゃねぇよ(汗)」

見た目中学生位の女の子は笑顔で龍星に手を振り、龍星は汗を浮かべながら額を右手で押さえる。

「あの、榊さん。この女の子は榊さんの妹さんですか?」

その女の子の相手をしていた(相手に選ばれたのは決して身長が近いからではない)光はやってきた龍星に尋ねた。

「・・・・・・俺の妹じゃない。俺の・・・・・・母さんだ」

『はい?』

龍星の答えに光はおろかその場にいた保安部員全員が聞き返した。

「だから、俺の母親。御年41歳の榊美桜だ」

「初めまして~。龍星の母の榊美桜です~。龍星が何時もお世話になってます~♪」

『あ、いえ此方こそお世話にって・・・・・・はいぃぃぃぃぃぃぃっ!?』

今度は保安部員全員の叫びが保安部に木霊した。


「びっくりしました・・・・・・」

衝撃から立ち直った光は呆けた様な表情で龍星に向かって呟く。

「まあ、そうだろうな。母さん見て驚かねぇのは正樹や王牙達ぐらいだろ?って母さん何やってんだ?」

「ふむふむ~」ツンツン

「わひゃ!?」

龍星と光が話している最中、美桜は思案気な表情で光の足を指先でつついていた。

「貴女・・・・・・えっと」

「あ、高峰光と言います。榊さんには何時もお世話になってます」

「光ちゃんね~♪貴女、蹴りをメインに使っているのかしら~?」

「え?何で分かるんですか?」

「うふふ~♪」

「笑って誤魔化すなって。どうせ筋肉の着き方で分かったんだろ」

美桜が光の足を指先でつついていた理由。それは光の筋肉の着き方を確めていたのだ。

「兎に角、郊外の合同訓練場に行こう。彼処なら俺と母さんが修行してても文句は言われねぇ。ッとそうだ。高峰ちゃん、正樹は居るか?」

「はい。今なら御時間もある筈ですけど」

「じゃあ悪いけど母さんを訓練場に案内してやってくれないか?俺はちと正樹を呼んでくるから」

そう言って龍星は正樹の元へと向かって行くのであった。


「ほう。榊さんの母上が・・・・・・」

「ふむ。龍星殿の母上ならかなりの猛者なのだろうな」

龍星が正樹の元に向かうと其処には正樹と生徒会SP護送警備隊・通称【熱血機動隊】隊長の鳴神王牙が居た。

「あぁ。正樹を母さんに紹介しようと思って来たんだが王牙も居るなら丁度良い。お前達に母さんを紹介したいんだが暇はあるか?」

「ええ。大丈夫です」

「ワシも大丈夫だ。会わせていただけるか」

「おう。今、高峰ちゃんに郊外の合同訓練場に案内してもらっているから行こう。・・・・・・驚くなよ?」

「「?」」

龍星の言葉に疑問符を浮かべながら正樹と王牙は龍星と共に学園都市郊外にある合同訓練場へと向かうのであった。

天下無敵のロリママ美桜ちゃん登場!

その2にはGAUさんからも許可を戴いて夏目綾香と鷹久が出てきます。

次回龍星VS美桜!


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