第八十五話 笑顔が一番
ライオネルとゲルプの戦いは、会場の外へともつれこんでいた。ゲルプは本来、狭いところでの戦いが得意な魔人ではない。だからこそ、こういった多くの人々のいる会場の内部で戦うのには適していないし、最初はロートと同じように使いどころが難しいとされていた。
だがゲルプはロートよりは器用だ。周りのいるかもしれない『巫女』をうっかり巻き込んで殺してしまわないように戦うぐらいには、器用なのである。だからこそリラは指示を行った。しかし、器用というだけで先ほどのような通路みたいな狭い場所で戦うのは苦手だ。よってゲルプは壁を破壊して会場の外へと飛び込んでいた。当然、ライオネルもそれを追う。魔人からユーフィアをはじめとした『外』を守るのがライオネルの役目だからだ。
「逃がすかよ!」
素早く機械的な剣である『オリオン・セイバー』を銃である『セイバスター』へと変形させる。そしてそのまま射撃を行い、ゲルプを追い詰めていく。ゲルプの動きは前回と比べると鈍い。やはりまだダメージが回復しきっていないのだ。つまり今こそが好機。
ライオネルは一気に加速し、剣へと変形させた『オリオン・セイバー』を振るう。ゲルプは魔力によって生み出された土を集約させた剣でそれを受け止める。真正面からの激突。力と力の真っ向勝負。だがこの戦いは未だ先日のソウジとライオネルとの戦いで受けたダメージが癒えていないゲルプが不利だ。真正面から刃を受け止めたものの、ゲルプはそのまま攻撃の勢いを受け止めきれずに吹っ飛んだ。
(明らかに前より弱ったままだ。ここで一気に仕留めてやる!)
ライオネルが魔力を解放すると、途端にブレスレットが輝きだした。何が起こったのか分からなかったが、次の瞬間ブレスレットからあの時の天馬が現れた。白い翼を羽ばたかせ現れたそれにライオネルは跨った。そのまま解放した魔力を剣に纏わせると、狙いをゲルプに定めて突進した。
「よーし、いくぜ!」
白い魔力を纏った突進攻撃。ゲルプは地面を蹴ってその突進をかわす。だが天馬は空中で方向転換を行うと再びゲルプに狙いを定め、ライオネルは剣を銃へと変形させて牽制射撃を行う。周囲に打ち込まれた銃撃
にゲルプは立ち止まるしかなく、その隙を突くかのようにライオネルと天馬は突っ込んだ。
轟ッ! と嵐のように荒れ狂う魔力を天馬は纏い、必殺の一撃を決めんと空を駆ける。どうやら天馬もこれで決めるつもりらしいと悟ったライオネル。
「くらえ! えーっと……『セイヴァーラッシュ』!」
たった今、てきとうに命名された突進攻撃がゲルプを襲う。そのスピードから回避は間に合わないと悟ったゲルプは眼の前に巨大な土の『手』を作り出した。それは突進してくる天馬を掴まんとするかのように手を大きく広げる。
「上等だ! お前も根性出せよ!」
ライオネルが天馬に話しかけ、天馬はそれに「もちろんさ!」と言わんとするかのように鳴いた。ライオネルは剣に魔力を集めてその先端を目の前で迎え撃とうとしている巨大な二つの手のひらに向ける。
二つの力は激突し、その結果は巨大な爆発音と共に現れた。
――――ライオネルの勝利と言う形で。
「よっしゃ! いっけぇえええええええ!」
力いっぱい叫び、砕いた魔力で生み出された土の欠片を吹き飛ばしながら渾身の力でゲルプへと突き進む。もともと回避は不可能と判断しての防御。ましてやそれを突破された後にそれを回避する術はあるはずがなかった。
「ムゥッ……!」
ライオネルの一撃がゲルプへと届こうとしたその瞬間、ゲルプの元に雷が轟いた。天馬はそのまま何の感触も手ごたえもないまま突進攻撃を空振りし、地面を削りながらブレーキをかける。ライオネルも手ごたえがない事と直前にゲルプのもとに落ちた雷に驚愕する。
「な、なんだぁ!?」
天馬はブレーキをかけて勢いを殺しつつ、ライオネルは気配のする方向へと顔を向ける。そこにいたのは、見たこともない紫色の怪人。どうやらさっきの雷はこの紫色の怪人のもので、こいつがゲルプを助け出したらしい。
「リラか」
「時間稼ぎご苦労だったゲルプ。目的は果たした。ここは退くぞ」
その口ぶりからして、あの紫色の怪人がゲルプと同じ魔人であることに気づく。だが体がやけにボロボロだ。既に戦闘を行ったあとだったらしい。
「お前も魔人か。こうなったら纏めて倒してやるぜ」
「いま貴様と遊ぶつもりはない。いくぞ、ゲルプ」
それだけを言い残すと、リラはゲルプと共に消えていった。どうやら転移魔法を使用したらしい。その場には天馬に跨るライオネルだけが取り残されていた。
「時間稼ぎだと? くそっ……薄々感づいてはいたが、またまんまと嵌められたってわけかよ」
パシッと拳を手のひらに押し当てるライオネル。
会場の方がやけに騒がしいなとは思っていた。とはいえ目の前にいたゲルプも放っておけなかったし、中のことはソウジたちに任せるという分担だった。だがどうやら本命はユーフィアではなく中の方だったらしいのだが。
「…………いったい中で何が起こったんだ?」
ライオネルはいまだ騒がしい会場の方へとその視線を向けた。
☆
ソウジはエリカが去った後、変身を解除して砦の方へと急行した。砦は本来の形を大きく崩しており、魔人がどれだけ暴れたかを物語っている。ソウジは被害に遭っている生徒たちを探した。砦はかなり崩れており、もはや廃墟と変わらない。ソウジは誰か被害を受けている人がいないか探しつつ、廃墟と化した砦を歩いていると、倒れている何人かの生徒を見つけた。
「大丈夫か!」
ソウジが倒れている誰かのもとへと駆け寄る。近づいてみると、倒れていたのがマリアとエドワード。交流戦で一瞬ではあるが戦ったことのある相手だった。二人ともかなりボロボロになっており、周囲には二人の星眷であったであろう物の破片が散らばってた。
二人とも実力者であることは間違いないがさすがに魔人には太刀打ちできなかったようだ。
「ソウジ!」
「ソウジくんっ!」
廃墟と化した砦に今度はクラリッサとフェリス、そしてチェルシーもやってきた。
「なんとか魔人のやつを追い払ったみたいね!」
「わたしたちは途中からアーベルトさんたちを安全なところに避難させてたので、心配してたのですが……無事でよかったです」
「…………ひとあんしん」
ソウジはフェリスの様子を伺いつつ……彼女たちがエリカがさきほどまでそこにいたことは知らなかったことを確認する。エリカは自分が何らかの無茶な方法をとって魔人と戦ったことを黙っておいてくれと頼んだ。とりあえず今のところフェリスにはそのことを黙っているつもりだった。フェリスのことを思えば話すべきだったのかもしれない。だが、エリカの背中をソフィアと重ねてしまい、ソウジはなんとなくフェリスには黙っていることにしてしまったのだ。
もしソフィアがソウジの為に体に負担のかかる無茶な方法をとっているとしたら、ソウジならば心配するし止めたいと思う。その負担を肩代わりしてでも。自分がそう思っているからこそ、フェリスならそうすると分かるからこそ、黙っておく。ソウジもフェリスにはそんなことをしてほしくないから。
「どうやら魔人に襲われたみたいなんだ。一緒に助けてくれ」
「魔人に!? それってまさか……」
「……やっぱり、『巫女』探し?」
「かもしれない。とにかく今は、二人を安全なところへ運んで手当てしよう。ここだといつ崩れるか分からないし」
ソウジたちはマリアとエドワードを砦の外へと運びだした。マリアの方は命に別状はない。どうやら魔人は手加減していたらしい。殺していないところを見るとやはり『巫女』を探す為か。エドワードの方はマリアより酷い傷を負っていた。全身はズタズタにされており、明らかに『巫女』候補以外の命を軽視しているという印象を受ける。彼からは夥しい量の血が流れており、ソウジの持っていた魔法薬や回復系のアイテムを使ってなんとか応急手当をしたところでついに結界が崩れた。
生徒たちは現実世界に帰還し、それは第三競技が中止に終わったことを意味していた。
☆
魔人に襲われたエドワードとマリアはすぐさま医務室に運び込まれ、会場にいる観客たちは二度目の異常事態に混乱し、運営側もわけが分からないといった様子だった。もっとわけが分からないのは選手たちの方である。遺跡エリアから離れた場所では普通に競技が行われていた。その最中、突如として競技が中断させられたのだからその反応も当然である。
目撃証言などから魔人という競技を荒らした妨害者の存在はすぐ明らかになるだろう。
選手たちは一度戻され、ソウジたちは現場にいたことで何が起こったのかを運営側や騎士たちにたずねられた。騎士たちにはとりあえずアーベルトたちを連れて妨害者から逃げてきたという説明を行った。二度もこんなことがあったのだから今年の交流戦はこれで中止になるのかもしれないというような話を耳にしながら、ソウジたちはギルドホームに戻り、ライオネルたちも交えて情報の交換を行った。どうやら会場の外で魔人が現れていたらしいが、それがライオネルをその場に足止めさせておく為のものだったということからやはり本命は結界の内部に入って『巫女』を探すことだったのだということが分かる。
「魔人リラに魔人ロートねぇ……赤、青、黄、紫の魔人がいるんだから当然、緑の魔人もいるだろうな」
「そう考えて問題ないだろうな。逆にここで緑だけいなかったら不自然だし。それに、仮にいないにしてもいる前提で行動した方がいい」
「だな。しかし、話を聞いて驚いたがまさかあいつが、フェリスちゃんを『巫女』と疑っていたなんてなぁ」
「だから違うって。それは奴らの勘違いだ」
エリカが言うにはフェリスが『巫女』だというのは勘違いらしい。魔人のいう事が正しければ、エリカは『巫女』が創りだした『星遺物』を使っていた。だからエリカが『巫女』なのだと判断した。問題は魔人はどうやってフェリスを『巫女』と判断したかだ。何かしらの基準があるのならば、それを調べてこっちの方で候補に目星をつけられるかもしれない。だが結局、それも分からずじまいなのだが。
「それにしても最強の魔人ってやつをよく追い返せたよなぁ、ソウジ」
ライオネルの一言にソウジは思わず黙り込む。あの場にエリカが現れたことはまだみんなには黙っている。最低でもライオネルぐらいには話しておいた方がいいのかもしれないが、それを行うにしてもフェリスがいるこの場では無理だ。
「ん。まあ、みんなが助けてくれたからな」
これに関しても本当だ。本来、ソウジの『スクトゥム・デヴィル』にあの黒い鎧以外の姿は存在しない。だがルナの生み出したブレスレットの力でなぜかは分からないがフェリスやイヌネコ団のみんなの力を宿した姿に変身できるようになったのだ。この力がなければ魔人に対抗するのがもっと難しくなっていただろう。
「……交流戦はこれからどうなるんだろうな」
ポツリと呟いたレイドの言葉にその場にいた全員が黙り込む。
「中止だろうな」
誰もが考えていたことを、オーガストが俯きながら言った。この中で一番悔しいのはレイドだろう。みんなの力になると決めてこの交流戦に向けて死に物狂いで特訓したのだ。それが分かっているからこそ、オーガストとしても悔しい。思わず拳に力がこもる。
「ユーフィア様が襲われたのにも関わらず競技が続けられたのが奇跡と言っていいぐらいだ」
「……でも、どうして続けられたの?」
チェルシーが首を傾げ、クラリッサも同じように不思議そうな顔をした。
「そうよね。エルフのお姫様が襲われたり第二競技では妨害があったのに第三競技が開かれたのがちょっと不思議よね」
「それに関しては、ユーフィア様が競技の続行を望んだことと……この交流戦はそう簡単に中止出来ないからでしょうね」
「どういうことですか?」
ルナの疑問に、フェリスは自身が『十二家』の者として知っている事情を話す。
「この交流戦は魔族を新たに同盟に迎えて行われたものです。ですので、この交流戦が中止になることはこれからの種族間の関係に影響が出るかもしれないんです。ただでさえ、まだ同盟を結んだばかりで不安定な時期ですから……」
「そんな事情があるからこそ、今回の交流戦は中止にするわけにはいかなかった。五つの種族が協力して開催された記念すべきイベントだからな。だが流石にこれだけの被害が出てしまえば中止になるだろう。一部では、いずれかの種族の企みなのではないかという声もあがっている。正直言って、一番最悪な形での中止だ」
せっかく同盟を結んで纏まろうとしていた矢先にこれだ。そういった声があがるのは無理もないことと言える。
「……たぶん、魔人たちはそれも狙っていたんだと思う」
ソウジの発した言葉に、その場にいたみんなが視線を向けた。
「勿論、ヤツらの最優先は『巫女』を探すことだったと思う。でもああやって重要なところで派手に乱入することで種族間の交流を乱すことも目的だったんだ。だからこそ『巫女』以外の人達を殺さなかった。派手に暴れて、ギリギリ死なない程度に痛めつけて、目撃者を残す。交流戦を妨害する者がいると明確にさせる。あとは放っておけば今みたいに勝手にこっちがお互いを疑いあう」
「つまり、『巫女』探しと種族間交流の妨害。この二つを同時に狙っていたということか? なんて連中だ……」
「でもどうしてそんなことを行ったのでしょう? 『巫女』を探すことはまだ分かります。ですが、わざわざそんな手間をかけてまで種族間の交流を乱すことに何の意味が……」
ルナの疑問に、ソウジは一瞬考え込む。答えはすぐに出てきた。
「たぶんだけど、あいつらは……魔人は、種族間の協力関係が構築されることを喜んでいないんだ」
「でもよ、ソウジ。あいつらの力は正直ハンパねぇぞ? こういっちゃなんだが、ソウジやライオネル以外が束になっても勝てるとは思えないぜ。実際、ソウジやライオネル以外がダメージを与えても再生しちまうんだろ?」
レイドが問うた疑問に、今度はオーガストが答える。彼はソウジの言葉でその奥の意味まで理解していた。
「忘れたのかレイド。かつての魔王は異世界から召喚された勇者と、四つの種族が協力して生み出した『星眷』という技術によって敗れたんだぞ?」
「ああ、そっか。なるほどなぁ」
魔人がこうやって交流戦という舞台で姿を現すことを選んだのは、かつてと同じ過ちを繰り返さない為でもあるのだろうというのがソウジの予想だ。種族間の結束が強まればたとえ実力で魔人には届かなくとも何かしらの『技術』でひっくり返されることも考えられる。
「じゃあ、それならなおのこと種族間で協力することが重要になるということですね」
「ん。ユキちゃんの言う通りなんだけどな。だからこそ交流戦が中止になったこと……というより、中止になったという『事実』が痛いかな」
いくらその場で何が起きていようとも、どんな思惑があろうとも交流戦が中止になったという『事実』は残る。その事実だけを知った者達がどのような反応を示すかはさすがに分からない。少なくとも、良いように思われない可能性が高い。
その後、今日の疲れを癒すためにイヌネコ団の面々はそれぞれ就寝することにした。既に外は暗く、時間帯的にはまだ寝るには少し早いもののやはりみんな交流戦での疲れが溜まっているようだった。
ソウジも寝室に向かおうとしたところで、
「あの、ソウジくん」
フェリスに呼び止められた。振りかえると、気づく。
彼女の瞳に、どこか不安や戸惑い、そして罪悪感のようなものが入り混じっていることを。
「どうしたんだ、フェリス」
「……あの紫色の魔人が、言ってましたよね? わたしを、確認させてもらうって」
その言葉で確信した。フェリスが何に対して不安や戸惑い、そして罪悪感を抱いているのかを。
「…………わたしのせいなのでしょうか」
「違う。絶対に」
フェリスの言葉を、ソウジはすぐさま否定する。
「わたしが交流戦に参加しなければ、魔人たちはあんなことをすることもなかった。アーベルトさんも、あんな怪我をすることもなかったはずです」
「フェリスのせいなんかじゃない。悪いのは全部やつらだ」
エリカが第三競技の時に自分の体のことをフェリスに黙っているように言った理由が、こうしているとしみじみ分かる。フェリスはこうやって自分を責めてしまうのだ。自分が悪くないことにも責任を感じて、他者の痛みも自分の痛みのように感じてしまう。
「だから、自分を責めないでくれ」
蘇るのは、過去の記憶。昔、フェリスと共に遊んでいた時の記憶だ。あの時のソウジは家に居場所が無くて、こんな自分に唯一、優しくしてくれる妹に迷惑をかけたくなくて外に逃げるしかなかった。そこで出会ったのがフェリスだった。彼女と一緒に過ごしていた時は、幸せだった。あの時の彼女の笑顔があったからこそ、ソウジはソフィアと出会うまで『人間』として存在できたのだ。
あの時の事は、この学園に来てフェリスに出会うまで忘れてしまっていた。でも、今だからこそ彼女の存在がどれだけ大きかったかが分かる。あの時と変わらず、否、あの時よりもより綺麗に輝いている金色の髪に触れる。
「フェリスは、笑顔が一番だから」
ふと出てきたそんな一言に、今度はフェリスの顔が一気に真っ赤になる。
「ふぇっ。あ、あのあの、ソウジくん。い、いまの、それって……」
さながらトマトのように赤く染まった顔。体がとても熱くなってドキドキする。
「顔、赤いぞ?」
(だ、だって……ソウジくんに触れられて、そんなこと言われたらこうなっちゃいますよぅ……)
ドキドキドキドキと緊張しながら、とても本人には言えないことを頭の中で呟く。
「フェリス……」
「ひゃうっ」
ソウジが頬に手を触れてきてぴくんっと体が震えてしまった。
(も、もしかして、き、きききききききすっ!? で、でもでも、こんなところで……誰かに見られてしまうかも……でも、ソウジくんが望むならわたしはぜんぜん良いのですが……)
甘い妄想をしてもじもじとするフェリス。だが、
「……うん。かなり熱いな。フェリス、やっぱり今日は疲れがたまってるんだよ。熱が出てるぞ?」
「…………はい?」
すぐにその妄想は打ち砕かれた。
「ごめん。迂闊だった。気付いてやれなかったよ……本当にごめん。無理してたんだな」
「あ、あの、ソウジくん。ぜんぜん気付けてないです。現在進行形で」
「ごめん。そうだよな、俺って本当にバカだ……フェリスが熱を出して、今も無理してるのにこんなところで立ち止まって…………よし、今からベッドに行こう。フェリスがちゃんと眠って休むまで、俺がそばで看病するから」
「あ、それはそれで魅力的です……じゃなくて! ああ、もうっ。ソウジくんのばかぁっ!」