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死美人との異世界の恋物語。異界の美女との恋とは? 試論

作者: 舜風人

死美人、、あるいは死霊が


生きた男と恋をする、


というか生きた男が、、死んだはずの女の蠱惑に嵌まる、、、



という異世界の恋物語?


といえば


まず思い浮かぶのは


ポオの一連の女性名を冠した、死女との相姦関係?を描いた短編でしょうね。



ベレニース、、


モエラ、、


エレオノーラ、、


アナベルリー、、


リジーア、、、



このネーミングって、、もうそれだけで身震いしそうな?


死美人モード?全開の名前ですよね?


このネーミングはさすがポオです。


特に私はこのリジーア、、という名前が最高に「死美人」ぽくって?好きですね。


ライジーア、、と訳している翻訳もありますが


ここはやはり、、、リジーア、、、がいいですね。


モエラもモレラと訳しているのはわたしてきにはダメです。

モエラがいいです。



性的不能者だったといわれるポオにとって

処女妻、、ヴァージニアの早世は

まさに天の配剤?だったのでしょうね。


そうして彼はもう死女しか恋せない体質?となってしまったんでしょう。



生きたナマの女性には、、拒否反応?だったのでしょうね?


エドガーアランポーの描く女性たちは



みな


薄倖の


かそけき


亡霊のような存在である。



それは


何よりも


実在の

ポーの


処女妻


ヴァージニアの容貌を


体現した小説上の


幻想女性なのであろう。



あの、


アナベルリーにしても、



夭折の影をひきずっているし



モエラも


ベレニスも



リジーアも


夭折者の


そして病身の


乙女たちなのである。



ポーは


現実の


あのアメリカの開拓時代の


たくましい?


庶民の女性を


おそらく見たくもなかっただろう。



彼の思い描くのは


ヴァージニアの幻想であり


永遠の処女妻の


その幻想でしかない。



アルコールの酩酊が生んだ


ポーの幻覚だったのかもしれないが、、、。



つまり、、ポオの思い描くのは


ロリータではないし


ましてや、小悪魔少女でもない。


そうではなくて、、



あくまでも


はかなくて


病身で死にかかった、、


陽炎のような存在



それしか


ポーにとっては


描くことはできなかったのだろう。


それは生身の肉体をもった女ではありえず、



幻想の


あくまでも


仮想の?


幻想ドール?


であったのだろう。


ポー自身も常に死の影を引きずっていたし、、。


彼の妄想も


彼の酩酊も


そして彼の性的不能も?




そしていつもその幻想ドールは


死によって


むしばまれていた、、、。



というか


デスドール?だったのだ。




モエラは


生きているうちからすでに死んでいた?し、、、?


亡くなる前に生んだたった一人の娘は


やがて病に伏してなくなってしまう、、。


しかし


その娘の棺を


再び開いたとき


それは、、、、。





ベレニスは


墓暴きの狂想に取りつかれた男によって


死の世界からもたらされた




唯一の



シンボルは



白い歯だったのだから、、、。










そして




リジーア、、、



漆黒の髪と

漆黒の目をした


リジーアは


病身で


はかなくも、亡くなってしまうだろう、、、。



その悲しみは酒とアヘンで


紛らわすしかなかったのだが




やがて



時は流れて、、、


おとこの前に金髪の


少女が現れる、



彼は一目で


恋に落ち結婚する。



だが、、、


彼女もまた


病気であえなく他界、、、



しかし、


男が棺のふたを開けてみると、、、


なんと、、



髪の毛は漆黒に


変わっているのだった、、、。



いったい?



彼女は


冥界からよみがえってきた



リジーアその人だったのではなかったのか?





さてポオ以外にも


死女との恋物語を書いた作家はいます。


まず思い浮かぶのが


ヴィリエドリラダンの短編集「残酷物語」に収められた「ヴェラ」でしょう。


これはまるでモエラのような筋立てのお話ですが


リラダン流の味付けでまたポオとは違ったお話になっていますね。



さらにより濃厚な味わいの死女の恋、、となると?


これでしょう。


テオフィル・ゴーチエの「死霊の恋」(死女の恋)です。


それはこんな、出だしで始まる、、、。



「え?この私が恋をしたことがあるかって?

そう、、お聞きになるのですか?

それは不可思議で恐ろしい恋でした。

今こうして70才になっても、その、思い出を呼び覚ますのが怖いくらいなのです、、、。」



続きは、、どうぞ実際にお読みくださいね。

































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