表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/87

60:費用対効果

 


 さっそくボス戦……の前に、ぷらてあと朱鞠に協力技を戦闘中に使うことを説明した。

 今まで一度も使ったことのない技である以上、上手く指示が通るかわからないので、俺としてもぷれてあたちの反応を見ておきたかったのだ。


 しかし、協力技を使うことを説明した時の反応はかなり薄かった。

 初めて使う技だったから驚くとか、理解できないといった感じの反応が来ると思っていたのだが、どうやらぷらてあと朱鞠どちらも協力技の内容をしっかり把握しているようだ。


 どうやってテイマーが覚えたスキルを把握しているのかも気になるが、一々詳しく説明しなくていいのは楽でいい。

 ちょっと拍子抜けな感じもするが、まあ、しっかり指示に従ってくれるのはわかったので問題はないだろう。

 

 事前の確認も終わったし、それじゃあボスエリアに入るとするかな。



『ボス:ダンジョンマスターとの戦闘エリアに入りました。ダンジョンマスターとの戦闘が開始されます』


 ボスエリアに入ったことで、戦闘開始のアナウンスが目の前に現れる。そして、今まで一切動いていなかったゴーレムが立ち上がり雄たけびの代わりに体を軋ませた。


 距離はまだ離れているとはいえ立ち上がったことで、その体が優に3メートルは超えていることが分かった。


 とりま看破でゴーレムのステータスを確認。



 [ (ダンジョンマスター) グランドゴーレム LV:28 属性:土]

 HP:5800

 MP:100

 総合攻撃力:250

 総合防御力:550

 スキル:不明



 いや、めっちゃ硬いわ! 総合防御力550とかどんだけだよ。今まで戦ったモンスターの中で一番高かったやつでも300越えが精々だぞ。まあ、ゴーレムだからほぼ物理防御の方に偏っているんだろうが、それを考えるとVITだけで800越えとかも普通にあり得そうだ。


 これは物理メインの朱鞠の攻撃はほぼ通らないと考えた方が良いだろうな。毒とかの状態異常も効くとは思えないし。今回は協力技を使ってもらうから、攻撃する機会は少ないと思うが下手に近付いて攻撃されたらVITが低いから危険だ。


 そうなると攻撃のメインは、俺とシュラ、キャラメルとやちゃるか。

 いや、キャラメルとやちゃるに戦闘経験を積ませるために来ているのだから、魔法での火力が高めの俺とシュラは危なくならない限り攻撃は控えるべきだな。ボスとはいえ、グランドゴーレムのMND次第じゃ数発魔法を叩き込んだら終わりなんてことになりかねない。


「予定通り、攻撃する前にぷらてあと朱鞠の協力技を使うぞ。攻撃はそれが終わってから、キャラメルとやちゃるがメインで、俺とシュラは様子見しつつ危なくなったら攻撃で」

「…です」


 率先して攻撃ができないことでシュラがちょっと不満げな声を上げていたが、俺の掛け声でシュラたちが一斉に動き出す。


 ぷらてあと朱鞠が動き始めたゴーレムの近くまで移動し、そこから協力技の発動エフェクトらしき黄色いモヤが2匹の体を包む。

 そして、ぷらてあが地面に手をつくと同時に植物のつるがゴーレムに向かって伸び、朱鞠が高速でゴーレムに向かって糸を伸ばす。 


 徐々にツタや糸がゴーレムに絡みつき、ゴーレムの動きを封じていく。しかし、完全に動きは封じることができないらしく、固定しているツタや糸がぶちぶちと切れていく音が聞こえてくる。


「これは協力技のレベルが低いからなのか、ゴーレムの力が強いからなのか。どっちもか? 動き自体は制限できているが、微妙だな」


 実は協力技は俺のMPを消費して発動している。どうして技にかかわっていない俺のMPが消費されるのかと思うが、ゲームだからと言われればそれまでだ。


 ついでにこの協力技の名前は、糸縛り無限地獄、という割と中二病的なネーミングだ。もうちょっとまともな技名にできなかったのかと思わなくもないが、技名を叫ばなければならないわけではないので、そのあたりは問題はない。これが言わなければならなかったのなら、使う気にもならなかっただろうが。


 とりあえず、MPの消費と効果を鑑みると、あまり使い勝手のいいスキルとは言えないな。一回で俺の総MPの6分の1。200も消費されるとなるとコスパはかなり悪い。


 協力技についてそんな評価を下しながら、動きが鈍くなっているボスに対してキャラメルとやちゃるがちまちまと攻撃をあて続け、完全に拘束が解けたところで俺とシュラが攻撃に参加した。

 そこから1分も経たない内にボスであるグランドゴーレムはHPが尽き、その巨大な体は虚空に溶けていった。

 


 グランドゴーレムを倒し鉱石ダンジョンをクリアした後、素材集めを兼ねて同じように何度も鉱石ダンジョンを周回し、当分鉱石素材を採取する必要がないくらいの数が手に入った。


 これで主目的も達成したし、この鉱石ダンジョンに来ることはしばらくないだろう。先のエリアに進んで似たようなダンジョンがあれば二度と来ない可能性もあるが。


 キャラメルとやちゃるの戦闘経験もそれなりにこなしたと思うから、しばらくはこういうことをすることはないだろうな。

 正直、ボス戦をメインで戦わせていた2匹以外は結構フラストレーションがたまっているようなので、こういうことはあまりしない方がいいんだろう。テイムモンスターにも好感度は存在するようだし、今後似たようなことはしないようにしよう。


 とりあえず適当な相手で発散する必要があるだろうな。できれば少しでも強い相手の方がシュラ達のレベルも上がるだろうし、第6エリアにあるダンジョンの方が落とす素材も質が高いから一石二鳥くらいにはなるだろう。


 そう判断してすぐに転移で登録してある第6エリアの街へ移動する。


 街を出る前に回復用のアイテムを買い漁って、何が起こっても大丈夫なように準備万端にしてからフィールドに出る。


 嬉々として俺より先に進んでいこうとするシュラと朱鞠を押さえながら、モンスターが多くいるエリアに向かって足を伸ばす。


 そして、モンスターが比較的多く存在しているエリアに到着するなりシュラと朱鞠、他のテイムモンスターに指示を出しながら出会った先からモンスターを薙ぎ倒していいく。


 前線近くのエリアに出るモンスターだけあって、ちぎっては投げちぎっては投げ、とまではいかないものの、苦もなくシュラたちはモンスターを倒していく。

 正直俺の出番は一切ない。最初に指示を飛ばしたっきり、オートでレベルを上げてくれるソシャゲの如く、流れ作業のように次々とモンスターはシュラ達によって屠られている。


 ううむ。しかしレベルは上がりそうにないな。


 第5エリアよりレベルの高い相手は出てくるんだが、シュラたちの適正レベル帯より大分下なんだよな。

 金の力に任せて素材でレベル上げまくったせいなんだけど、もっと先に進まないとダメか?


 シュラは俺のアバターレベルのせいでレベルの上限に引っ掛かっているし、朱鞠もそろそろそれに引っ掛かる。できれば俺のレベルが上がってくれるとうれしいが、もうちょっと先になりそうな気配はする。

 

 キャラメルがそろそろ進化しそうなレベルになるんだが、40で進化可能のアナウンスがなかったということはレベル45で進化だろうか。

 シュラとぷらてあがレベル45で進化可能だったんだが、朱鞠は40だったんだよな。前者はレア個体で後者は通常個体だったことを見れば、レア個体の3回目の特殊進化はレベル45で固定なのかもしれない。


 それよりもそこそこ戦闘に参加しているシュラたちに比べてレベルの上がりやすいキャラメルでも、ほとんどレベルが上がっていないことを考えるとマジで先に進まないといけないかもしれない。


 素材でレベルが上げられるとはいえ、今手に入る素材だと1レベル上げるだけでも当たり前のように100個以上必要になっているし、素材のランクアップも必要だな。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ